40th Engineering

フリスクのCMをご存知ですか?日常の中にアイデアが降りてくる瞬間を切り取った傑作です。そんな「ピーン」とした瞬間を記録に残したくてブログを始めました。現状ほとんど買い物日記ですが。

SEIKOの腕時計ブラックボーイ(SKX007)の38mm版であるSKX013を買う

SEIKO(セイコー)のダイバーズといえば、プロスペックスブランドのマリンマスターシリーズ。


特にSEIKOオリジナルの機構として評価が高いのが、いわゆる外胴プロテクターモデル。外胴というのは、簡単に言うと時計の周りを囲むカバー。ダイバー時計は逆回転防止ベゼルがついているのが一般的だが、その外側をさらに取り囲んでいるのだ。

 

といってもイメージがわきにくいかもしれませんね。こんな感じです。 

 

SEIKOの外胴モデルというと、まずSBBN025とSBBN035が欠かせない。この2モデルはクオーツ。「クオーツかよ!Gショックと変わらねーよ!!」と言うなかれ。男の道具として、あえてのクオーツなのだ。

 

機械式でなければ時計にあらずくらいの言われような高級時計界隈において、クオーツであることが購買意欲をそそる唯一のモデルかもしれない(といっても10万円代で買えるんですけどね)。

 

ちなみに外胴モデルは、海外でも通称Tunaとしてファンが非常に多い。ツナ缶みたいだからTuna。大雑把かよ!アメリカンかよ!と思わなくもないが、無骨な佇まいが外国人のハートを打ち抜く感じはなんとなくわかる。

 

繰り返しになるが、「ザ・男の仕事道具」。そのオリジナリティも含めて、SEIKOが世界に放ったスマッシュヒット。これが外胴、もっというとSBBN025とSBBN035なのです。

 

、、、こんな風に書いていくといつまでたっても本題にたどり着かないのですが、、、海外で異名がついているダイバーは他にも存在する。たとえば、Turtle(タートル)。要はウミガメですな。

Turtleと呼ばれているモデルもいくつか存在するようだが、Turtleといえばやっぱりこれなのが、SRP777。ケースの形が楕円形なのが特徴で、この形がウミガメっぽいからTurtle。安易といえば安易だが、愛着の持てるいい名前だと思います。 

 

とまあ、SEIKOダイバーズを紹介していくときりがないので、そろそろ本題に入ろうと思うが、その前にもう一つ、、、、(すいません)


僕個人は、ちょっとひねってSBDX001というすでに廃盤になっているモデルが昔から好きだった。ステンレスブレスのダイバーらしい機械式モデルだ。ただ、後継のSBDX017もいつのまにかディスコンになってしまった。

 

Amazonだとちょっとしたプレミアム価格になっているようだ。おそらく後継モデルがそのうち出ると思うが、売上的に厳しかったのかもしれない。確かにとてもいい時計で、僕も何度も購入寸前までいったことがあるが、、、、。

 

ド直球なダイバーだけに、洋物とガチで戦わなければいけないのが、苦戦の原因ではないかと勝手に思っている。といってもアンダー20万で買えるので、ロレックスのサブマリナーなんかとは全然立ち位置が違うとは思うんですけどね。でも、僕もこれだけお金を出すなら、、、とついつい考えてしまって結局手が出なかった。仮にSEIKOに絞って購入しなくてはいけないのだとしても、結局外胴のSBBN025を購入するような気がする。

 

さて、長らくお待たせいたしました!


ようやく本題に入るわけですが、、、の前にさらに前置きしちゃいますが、、、SEIKOのダイバーズは、知名度は高いのに、日本国内では正規品として流通していないモデルがいくつかある。上で挙げたturtleことSRP777もその一つ。


SEIKO好きのジャパニーズなら、「turtle?はいはい、あれね」という感じなのだが、買おうとしたら逆輸入に頼る必要がある。


SEIKOはラインナップがあまりに膨大だからなのか、ダイバーズに限らずこういうモデルが結構あります。代表的なのはやはりSEIKO5でしょうか。機械式時計の入門版として、多くの人が一度は検討したことがあるはずのSEIKO5もやっぱり逆輸入。とはいえ、ビックカメラなんかに行けば普通に売っているから、正直逆輸入感はないわけだが。


そして、とうとうここで本題。turtleと同じくSEIKOの逆輸入モデルで、海外で愛称がつくほどファンが多く、入門用として最適な安価で機械式のダイバーズ。


それがSKX007。通称black boy(ブラックボーイ)と呼ばれるモデルなのだ!この名前を出すまでにえらいかかってしまった!!

 

 
2万前後で買える自動巻きの本格ダイバーズ、しかもSEIKO謹製ということで、日本でも古くからファンの多いこの時計。ユーザーからは、「機械式ダイバーズは、boyに始まりboyに終わる」とか「まあ言ってみれば釣りにおけるフナみたいなもんですね」とか、物欲をくすぐりまくり!!


、、、ただね。


このブログはSEIKO社員に頼まれているわけではないので正直に言いますけど、そりゃ10万円クラスのダイバーズと比べたらチープですよ。だって2万円だもの!


そこに夢なんか見ない方がいい。2万円のものは2万円で利益が出せるコストで作られている。これは真実。そりゃ値段が上がれば上がるほど、ブランド代が乗っかっていくのがこの世の摂理なわけですが、とはいえ、10万円の時計と2万円の時計でコストが同じなんてことはない。


だから、思ったよりチープだったというコメントを時々見かけますけど、この時計はそこを評価するべきではなく。


繰り返しますが、SEIKOブランドの2万前後で買える自動巻きのダイバーズ、という時点でかなりすげー!boyの価値はそこにあるわけで。観賞用ではなく、もうこれでもかというくらいにガンガン使うべき。


位置付けはG-shockと同じ。しかしSEIKOだぜ!クオーツじゃないぜ!いざとなったらオーバーホールとかできちゃうぜ!というところに密かな喜びを感じる人間が持つべきものなのです。


つまり僕のことです!


とこのまま書き続けるといつ終わるか自分でも不安になってきたので、スペックの話に入るとケースサイズは42mm。大きい時計を見慣れた今の若者には問題ないだろう。自動巻き、デイト付き。


細かい話をすると、SKX007には日本製のSKX007Jとの外国製のSKX007Kが存在する。Kはかつて韓国を意味していたが、今はマレーシア製という情報を見つけたが、真偽のほどはわからない。amazonだと中国製などという記載もある。

 

もっと細かいことを言うと、Kモデルは、SKX007K2というものもあり、さらにSKX007KとSKX007K2の国内販売版(といってもカタログモデルではなく、量販店に卸すだけ)のSKX007KCとSKX007KDという型番もあるようだ。まあ、アンダー2万円の時計でそこまで気にする人はほとんどいないと思うので、大きくJとKに分かれているんだね、と思っておけばいいだろう。

 

SKX007J

 

SKX007K

 

 

JもKもほぼ同じ。唯一の違いはデイトのカレンダーで、Jは「英語-アラビア語」。Kは「英語-スペイン語」。工作精度も若干違いがあるという評価もあるが、写真で見るとさっぱりわからない。JとKでは実勢で数千円の価格差があるので、made in Japanのブランド力をどうとらえるかだけだと思う。

 

さて、冒頭この時計はブラックボーイと呼び名がついているとご説明しましたが、となれば当然他の色もあるわけで。

 

まずネイビーボーイ。型番はSKX009。

 ベゼルがツートーンになっているのがポイント。カラーリングを除けばブラックボーイと同じ。

 

そしてもう一つが同じ。オレンジボーイ。

 

 

 写真を見ればこれ以上の説明はいらんですわな。

 

さて実はここから本当の本題、といいつつまとめなのだが。ブラックボーイはケース径を38mmに落とした、弟分が存在します。それが今回僕が買ったSKX013なのです。

 

 

名称はブラックボーイのまま38mm。時計ショップのwebサイトには、SKX007のボーイズサイズと呼んでいるところもあるけれど、いくら腕時計が大型化したとはいえ、38mmがボーイズサイズという話もないだろう。立派な大人向けモデルである。

 

なぜ38mmを買ったか。まあ話せば長くもならないのだが、要は僕はあまり大きいサイズの腕時計が好きではない。妖怪ウォッチを見慣れた我々にはSKX007の42mmなんてもはや控えめサイズなのだが、せっかく38mmがあるのなら、そっちを買おう。そう思ったのだ。

 

実際装着してみると、僕にはやはりこっちがしっくりくる。腕周りは18cmくらいあるので、日本人としては別に細いわけでもないのだが、腕にしっかりと収まる感じが好みなのだと改めて実感する。

 

もう一つ、僕はイギリス人の腕時計好きYoutuberであるTGVさんがやっているUrban Gentryというチャンネルが好きでよく見ているのだが、彼がSKX013をお気に入りとして挙げていたというのも理由だったりする。まあ彼はSKX007のことも滅茶苦茶評価しているわけなんだけど。

 

小ネタとしては、38mmのほうは僕の知る限りJモデルはない。TGVさんに言わせると昔はあったらしいのだが。

 

ブラックボーイのベルトはブレスとウレタンと2種類あるのだが、ブレスのほうは安っぽいというのが枕詞のように使われている。確かに安っぽい。嫌いじゃないんだけど。

 

僕もブレスのほうを買ったんだけど、結局ウレタンに変えてしまった。そっちのほうがダイバーっぽいし。あとはNATOベルトに付け替えたりして遊んでいる。

 

ちなみにブラックボーイは、モッド、つまりカスタマイズのベースとして、とてもよく扱われている。特に海外では大人気。「Blackboy mod」などと検索すると山ほど出てくるのでぜひ見てほしい。

 

ただ、「じゃあ俺も買ってカスタマイズしちゃおうかなー」なんて思った方は要注意。38mmは買うべきではない。おとなしく42mmを購入してください。

 

外国のオンラインショップにはブラックボーイのmodパーツがたくさん売られているのだが、そのほぼすべてが42mm用なのだ。僕もここだけが心残りだったが、、、いざブラックボーイを買ったとして、本当にカスタマイズするのか?と言われるとしなそうだったので、38mmにした経緯がある。

 

ドーム型風防にだけはしたかったんだけどね、、、。