40th Engineering

フリスクのCMをご存知ですか?日常の中にアイデアが降りてくる瞬間を切り取った傑作です。そんな「ピーン」とした瞬間を記録に残したくてブログを始めました。現状ほとんど買い物日記ですが。

Resolute(リゾルト)710を買う

おお、神よ!なぜ私たちにO脚なるものをお与えなさったのか!!
 
コンプレックスなら両手両足に収まらないほどある僕ですが、その中でもトップを争うのが「O脚」。かれこれ中学生くらいからの筋金入りのCOMPLEX。サッカーやっていたし、しょうがないんだけどね。
 
さすがに30年経った今はもう輪廻の境地。解脱してきましたけど。
 
でも道を歩いていて、まっすぐ脚男子とすれ違うときは、やっぱりいいなあ、なんて思っちゃう。O脚に効く整体法なんて記事を見かけたら、つい熟読してしまう。今より脚、5cmくらい短くなっていいから、O脚が治ればいいのに、くらい思っている。
 
、、、いや、さすがに5cmは言い過ぎた。2cmくらいなら、、、、。
 
相変わらず前置きが長いブログですみません。何が言いたいかというと、僕はResolute(リゾルト)710をスタイルよく見せるために買ったわけではないということ。
 

 

 
ゾルト710の購入は、僕にとっては、言ってみれば「O脚卒業宣言(感情的に)」。
 
もうO脚でもいいよ。スタイル悪く見えてもいいよ。そんなことは気にせず、着たい服を存分に着ようぜ。40代なんだから。そんな気持ちの表れ。
 
と書くと、リゾルト710はスタイル悪く見えるジーンズなのか?というツッコミが入ると思うのだけど、そういう意味ではございません。
 
いわゆるオールドリーバイスを目指して作られたジーンズ全般について言えること。O脚をきれいに見せることは目的にしていないですよね!そういうこと。
 
O脚男子でもスタイルを多少よくしてくれるシルエットのパンツはある。でもレプリカ系はそうではない。ここについてはジーンズラバーたちは納得してくれると思う。ですよね。
 
それでも、僕は、リゾルト710が、欲しかったんじゃー!!
 
それが言いたかった。
 
ここまで読んでくれた人にとっては、リゾルトの説明なんて必要ないと思うのだけど、一応書くとリゾルトは日本のデニムブランド。デザイナー、というかオーナーでもあるのかな、は林 芳亨(はやしよしゆき)さん。
 
僕は直接お会いしたことはないが、リゾルトを取り扱っている店舗に出張してフィッティング指南的なこともやっているようで、ファンの方が写真を上げていたりする。関西弁のオモシロおっちゃん(というよりはもうおじいちゃんという年齢なのか?)のようだ。
 
そして、この林さんはDenime(ドゥニーム)の初期の頃にデザイナーを務めていた方である。
 
ドゥニーム。今も存在するブランドだけど、その名が燦然と輝いていたのは、今から20年くらい前。
現在アラフォーくらいのデニム好き親父たちは、一度は憧れたことがあるのではないか。まさに僕がそうなのだ。
 
そんなドゥニームだが、その後経営母体が何度か代わり(オリゾンティ→シンズ→ウィーゴ)、かつてのようなクオリティは今はもう望むべくもない、というのが世間の評価。僕は最近のドゥニームには触れてないので、評価の妥当性はわからないけど、そんなわけで初期の経営母体オリゾンティがリリースしたジーンズはオールドドゥニームとも呼ばれ、ちょっとしたプレミアムがついているらしい。
 
そしてリゾルトの林さんは、オリゾンティ時代のドゥニームのデニムデザイナー。ここ重要。
 
というわけで、リゾルトは古きよきドゥニームアイデンティティを引き継いでいると言える。そりゃあアラフォー親父のハート鷲掴みにもするよねー。
 
では肝心のリゾルトはどうか、というと。まず語るべきは、そのラインナップの潔さ!全部で4モデルしかございません!しかもリジットかワンオッシュだけ!色落ち加工もダメージ加工も泥加工もございません!!潔い!!
 
モデル名は
710

 

711

 

712

 

713

 

と71から始まる3桁の数字になっている。
 
710が全ての基本。リーバイスでいうところのビンテージ66モデルを模したものと言われている。
 
この710をベースにワタリをゆったりさせたのが712。こちらがXX、いわゆる大戦モデル。
 
この2つは、生地のオンスも少し違っているらしく、710が13.75、711が13.13らしい。ただ、僕は711は試着したことしかないので、感覚はあてにならないが、そんなに違うかな、と思った記憶がある。
 
そしてテパードの入った712。こいつはリーバイス505をイメージしたもので、多少現代的なシルエットになっているそうだ。そうだというのは712は試着したことがないので、はっきりしたことが言えない。
 
というのは、710と711はボタンフライだが、712はジッパーフライ。僕には定期的に社会の窓が開けっぱなしになるという呪いがかかっているので、ジッパーフライの712は厳しい。
 
最後の713は710をローライズ気味にしたもの。ベルト幅一つ分股上を短くしたとどこかに書いてあった気がする。まあ、若者向けですな。
 
そしてもう一つの特徴が豊富なレングス。裾上げしないでもすぐに履けるように、というコンセプトらしいのだが、その道の有名人が立ち上げたブランドとはいえ、それほど資本が入っているとも思えない小規模デニムメーカーで、レングスのバリエーションを出すのは結構勇気がいると思う。その意気やよし!我々も紙やすりとか買う必要なくなるし!!
 
、、、でもさ、リジット状態でレングス合わせるのって怖くない?無理やない?意味なくない?
 
そう思ってしまう僕はまだデニム修羅道の入り口にすら立っていないのだろう。よくわかんないけど。
 
まあ、とにかくリゾルトは僕のジーンズの理想系なわけだが、存在は知りつつ、webサイトを見ては「ええなぁ~」と思いつつ。今までどうしても踏み切れなかったのは冒頭のO脚問題。現世に囚われていたのだった。
 
しかし今や僕も如来の境地。まあ、如来はちょっと言いすぎかな、縁覚あたり?いよいよ満を持して710の購入に踏み切った。
 
人のサイズ感なんてまったくあてにならないとは思うが通販でリゾルトを買おうと思っている人(実は僕もそうだ。試着経験はあるが、購入のときは取扱のある店舗まで行く時間の余裕がどうしてもなかった)のために、恥ずかしながらこの私の個人情報を晒します。
 
身長:176cm
体重:78kg
普段のパンツの股下:72-3cmくらいでノークッション
 
運動をずっとやっていたので、身長に対する体重比から想像されるほど、腹は出ていない、、、と思うが、、、、今回はウエスト32インチで買いました。レングスも32インチ。
 
ワンウォッシュ。さすがにリジッドは怖すぎた。ただワンウォッシュといっても、その後どう縮むか想像がつかなかったので、レングスはかなり余裕をもたせて。もともと僕はデニムはロールアップが基本なので、余る分には問題ない。めっちゃ縮んでジャストになったら、それはそれでいいか、と思って買った。林さんもジャスト推奨の方みたいだし。
 
結論。あまり縮まなかった。もちろん個体差や洗濯環境でかなり変わってしまうのは、デニム道初段以上の方ならよーくご存知だと思うので、あまりあてにしないでほしい。
 
僕の場合、小さめのロールアップ一巻きでジャストという感じ。イイね!
 
さて、実は購入は半年ほど前のことで、そこからすでにガンガン履いている。勤め先がジーンズOKなところなので、週1か週2ペースくらい。僕はもういいおっさんなので、アタリとかヒゲとかハチノスとかは卒業。一回履いたら必ず洗濯機へ。普通の洗剤を使っている。裏返して洗っているけど、それは肌に当たる面をよりきれいにしたいから。
 
ということで、結構洗っているけれど、あまり色落ちしない。ようやく腿あたりがちょっと薄くなってきたかなーくらいな感じ。
 
どういうことかというと、毛羽が全然落ちない。
 
ゾルトのwebサイトにも書いてあったと思うけど、リゾルトのデニムの特徴はその毛羽。レプリカジーンズなんて基本毛羽毛羽しいわけだけど、リゾルトのそれもなかなかすごい。そして、その毛羽がなかなか落ちない。毛羽が落ちないとなかなか色落ちしない。
 
旧式の織機を使っているから、なんてことをどこかで見たことがあるけれど、仕組みはよくわからない。とにかく僕のそれなりのジーンズ歴においてもベストオブ毛羽落ちしない。それがリゾルト710。
 
この部分は好き嫌いが出るとは思う。デニムの毛羽って基本ちょっとダサく見えるしね、、、。若者にはウケが悪いような気がする。というか、今の若者ってレプリカ全般にあまり関心がないような気もする。街を歩いていてリゾルトとか履いているの、ほぼおっさんだしね。
 
しかしアラフォー親父の着こなし指南を目指すこのブログに置いてはノープロブレム!これからもガンガン洗って毛羽落ちを楽しんでいきたい。
 
ゾルトを紹介するサイトやブログを見ていると、色落ちが本当に素晴らしい。そしてアラフォー親父として気が楽になるのが、ガンガン洗ってもいい感じになるらしいこと。林さんも「たかがジーンズなんやから履いたら洗うわー」みたいなことをどこかでおっしゃっていた。
 
はっきり言っていい歳になると、三ヶ月洗わないとかもう絶対無理。ファブリーズとかそういう世界ではなくなってくるのだ。
 
今の僕の野望はいい色落ちをし始めたら、再び710のワンウォッシュを買ってローテーションすること。もちろんそっちも履いたら洗う。毎回洗う。これが大人の正しいデニム講座中級編。