40th Engineering

フリスクのCMをご存知ですか?日常の中にアイデアが降りてくる瞬間を切り取った傑作です。そんな「ピーン」とした瞬間を記録に残したくてブログを始めました。現状ほとんど買い物日記ですが。

Saint James (セントジェームス)とORCIVAL(オーシバル)のカットソーを買う

マリンボーダーが似合う顔じゃねーよなー、と思ってきたわけですよ。ずっと。
 
最後にボーダーシャツを着たのはいつだったか。大学生。現在41歳という年齢から想像がつくかもしれませんが、高校・大学時代はこんな僕でもオザケンさんに憧れたりしたわけですよ。ちょっと恥ずかしい過去。今でも曲は大好きなんだけど。「ある光」とかすごい曲だと思う。
 
社会人になってからは、ボーダーなんてなかなか考えづらくなった。顔的に。いや別に特別老け顔ってわけでもないんだけど。フランス系日本人では明らかにない。
 
「そんなの気にしすぎだよー」ってセントジェームスの緑のボーダーカットソーを15年くらい着ている妻が言う。いや、そこまで気にしてないけど、しかし15年ってすごいな。
 
日常的にセントジェームスの耐久性を見せつけられていたので、すげーなと思いつつも、「セントジェームス=ボーダー」のイメージしかなかったから、まあ縁はないと思っていた。ついでに言うと「セントジェームス=着こなしタイト目七分袖」のイメージしかなかったから、やっぱり縁はないなって。僕が七分袖着ていたら、「乾燥機で縮んじゃったんですかー」って言われる。絶対言われる。
 
ところがいつだったか、セントジェームスの無地のカットソーをゆったり着こなしている上品な50歳くらいのおじさんを街で見かけて、僕の凝り固まった先入観が崩れた。ガラガラと。そうか、こういう方法があるのか。
 
代官山にセントジェームスのショップがあるのは知っていたので、渋谷に仕事で行くついでにちょっと寄ってみた。やっぱ無理、とか思っても子ども用に一着買えばいいかなって。駅近の二階、こじんまりした上品な店舗で、店員さんと少しお話しして、薄い茶色のカットソーを買ってみることにした。サイズはT6。買える限り一番大きなサイズを選択。
 
僕は慎重176cm。体重は75kg。ずっとサッカーをしているので、標準体型に比べれば少しがっちりめだが基本はMサイズ。しかし今回は縮むことも見越して大きめのサイズにした。「これなら縮んでも七分袖にはならないですよー」という店員さんの言葉を信じて。子ども用も一枚買って(こっちはばっちりマリンボーダー)、帰宅するとセントジェームス好きの妻はずいぶん喜んでくれた。
 
もうオザケンさんは卒業した41歳の僕だから、セントジェームスのデザインやブランドにそこまで思い入れはない。思い入れがあるのはその耐久性。なにしろ横で15年ものが歩いている。こんな服、他に見たことない。
 
ということで着ましたよ。そして洗いましたよ。ガンガンと。どこまで行けるんだろうってドキワクしながら。そして1年半ぐらいが過ぎて、けっこうボロボロになってきた。
 
あれ?
 
商品批判にならないように先に言っておくと、悪いのは僕のほう。思い当たる節は二つあって、まず2年ほど前にドラム式洗濯機を購入したこと。世間でよく言われるように、やっぱりドラム式って服の劣化が速い。もう一つは普通に寝巻き代わりに使っていたりすること。実際パジャマにちょうどいいんだよね、、、ゆったりして。日々布団の摩擦と戦っているわけで、これはボロボロになるのもやむをえないと思います。
 
いずれにせよ、このペースだと確実に15年はもたない。15年どころか、もうクッタクタな感じ。どうしようかなあと逡巡していたら、奥様が「あなた、そろそろ厳しいのでは、、、」と思ったのか、今度はオーシバルのカットソーを買ってきてくれた。無地のグレー。
 
今でこそセントジェームスとオーシバルってバスクシャツの二大巨頭みたいな扱いになっているけど、僕の学生時代にオーシバルという単語を聞いた記憶はない。フランスでの歴史は古いが、日本で大きく流通してきたのは21世紀に入ってきてからだと思う(間違っていたらごめんなさい)。もうほんとセントジェームスとデザインもサイズ感も生地も左袖のタグも値段も同じって感じで、どっちがどっちだかわからない。ミツバチマークが付いている分、オーシバルのほうが100円くらいお得かも?くらいの違いしかない。
 
僕は商品比較にあまり意味を感じる方ではない。しかしせっかくカミさんが買ってきてくれたんだから、これは比べてみないと!ということで、オーシバル、同じようにガンガン着ましたよ。そして洗いましたよ。寝巻きにもしましたよ。そして1年半が過ぎた。
 
セントジェームスは先に買ったハンデがあるので、同じに見えないのは当然なのだが、購入後1年半くらいの状況を思い出してみると、オーシバルのほうが少し元気な気がする。まだ硬い。
 
とはいえ、まったく同じ着方をしたわけではないので、これが両者の実力かというとかなり怪しいところがある。あとちょっと記憶が曖昧なんだけど、セントジェームスの方は店舗で試着したときに、ボーダーのカットソーと比べて、少し加工が柔らかいなと感じた。確か店員さんも「加工が違ってー」と言っていたような気がする。同じウエッソンでも無地とボーダーで加工が違ったりするんだろうか。
 
いずれにせよ、ドラム式と寝巻き代わりというのはなかなかハードな環境なので、本当に大事にしたい服は、そういう使い方はしないほうがいいと思います。