40th Engineering

フリスクのCMをご存知ですか?日常の中にアイデアが降りてくる瞬間を切り取った傑作です。そんな「ピーン」とした瞬間を記録に残したくてブログを始めました。現状ほとんど買い物日記ですが。

bernのヘルメットを買う

一枚で複数の用途に使える服が好きだ。でもリバーシブルの服は好きではない。この違い、わかってもらえるだろうか。
 
一応説明すると、例えば街でも山でも快適かつオシャレにキメられるアウトドアジャケット。これを探すのは結構な労力とそれなりの審美眼が必要だと思っている。一方リバーシブルは5000円で2度お得みたいなのがイマイチ。リバーシブルでも表はスカジャン、裏はスーツみたいなのがあったら絶対買うんだけど。
 
と極めて無意味なマイルールを披露したところで、bernのヘルメットの話。
 
不思議なもので自分に子どもがいると急に「安全」が重要なテーマになってくる。結論から言うと、「自転車通勤のときはヘルメットかぶろうかなあ」という気になってくる。
 
まあロードレーサーに乗って自動車とタメ張るような走り方をするわけじゃないから、正直いらないといえばいらない。ただ、通勤となると毎日のことだし、ときには気が緩むこともある。
 
世の中には取り返しのつかないことが、残念ながらある。ヘルメットをかぶるだけでその可能性を少しでも減らせるのならやっておこう。そんな気持ちが子どもがいると増してくる。
 
ヘルメットを買おうと考えたもう一つの理由がウインタースポーツ。もう十年以上ご無沙汰しているが、スキーもスノーボードも好きだ。今年こそは小一の長男をゲレンデデビューさせたいと思っているが、当然ヘルメットは必須。なんなら全身にプロテクターをつけてもらいたいくらい。かくにも父親というのは、子どもの安全が気になるものなのだ。
 
子どもにヘルメットを強制するからには、親もかぶらねばなるまい。過去着用したことは一度もないが、どうも巷の噂では、最近は雪山でヘルメットをかぶるのがスタンダードだそうだ。本当かどうかわからないがいい傾向だと思う。リフト待ちでヘルメット被っているスノーボーダー、なんかクールに見えたしね。
 
ということで自転車通勤と雪山を兼用できるヘルメットがほしくなったのだった。それぞれ買えばいいじゃーん、って思うでしょ。僕も昔はそう思ってた。でも自転車通勤はともかく、雪山なんて年に1、2回しか行かない。そのためだけのヘルメット。お金もさることながらしまっておくスペースがもったいない。そう考えたらリバーシブルってすごくいいじゃん、と思ったが今回は触れないでおく。
 
そんなわけで神田小川町のビクトリアへGo!実を言うとその前にも新宿近辺のサイクルショップをふらふら回ってみたのだが、これぞというものが見つけられなかった。ロードレーサー用のヘルメットはたくさんあったのだけど。僕がほしいのはMTB系。あっても3万軽く超えてきたり。バイクに乗っていた経験からヘルメットにケチるのはよくないとしっているのだけど、やっぱり3万越えは高すぎる。
 
それでアプローチを変えて雪山のほうから迫ってみたというわけ。
 
で、ビクトリア。今度はゲレンデ用のヘルメットがたくさん。あたりまえか。しかもすごい数。こんなに置いてあるということは、本当にヘルメットかぶるのが当然という時代になっているのか。50種類以上はあるのではなかろうか。
 
ぶらぶらと歩きまわること5分。当たり前の話であるが、見るからに雪山ヘルメットという感じ。耳までしっかり覆われている。
 
うーん、これはなあ、、、。真冬ならありかもしらんが残り3シーズンの通勤には使えないだろうし、なにより「これからスノボー行くんですか?自転車乗って?」感満載。なんというかもうバリバリな感じ。
 
しかも結構高い。3、4万くらいがメインの価格帯な感じ。周りを見渡すと値札を睨みつけているの僕くらい。老若男女、ニコニコしながら試着している。みんなよくこんなの買うなあ。
 
うーん困った。どうするかなあ。やっぱり兼用とかそういうのって神様が甘いって言っているのかなあ。とふらふらすること1分。展示品限りのセール品コーナーでbernのヘルメットが1.3万円くらいで売ってた。おおっ!
 
bernの名前は知っていた。スケーターとか自転車のイメージだったのだが、ゲレンデ用のヘルメットもつくっていたのね!とその場で検索する。普通につくってた。展示してあったのはMACONというモデルの耳当て付きで、bernにおけるスタンダードのひとつらしい。この耳当ては簡単に外すことができる。All Seasonとサイトでも謳っている。
 
これだよ、これこれ。セールコーナーには白と黒とふたつあった。黒のほうが気に入ったが、あいにくサイズがXXL。白はXL。どちらも頭に合わなそうだ、、、。XXLて。
 
諦めるのも癪なのでとりあえず白からかぶってみる。うん、すげーきつい。、、、、きつい?XLなのに??
 
愕然とした。いや確かに身長低いわけではないけど。176cmくらいはあるけど。ついでに顔大きいねって、そこはかとなく言われてきたこの40年だけど。でもXLがきついってどういうこと?俺服のサイズMだよ??そしてカーキをかぶる。XXLジャストフィット。まじか。
 
このときのショックは結構強くて試着用の鏡を20秒くらい見ていた。後ろを邪魔そうに女の子が通り過ぎるまで見てた。XXL、、、。XXL、、、。
 
後でマジマジとサイトを見たところ、bernの日本の公式ショッピングサイトっぽいとことでは、下のサイズはMからだった。M、L、XL、XXL、XXXLまである。日本人のSサイズがMサイズということか。それで少し気分がよくなったがそれでもXLまでだよなあ、、、。XXLて。
 
ちなみに本国USのサイトを見るとしっかりSサイズからあった。亜細亜の悲しみを感じる。ついでにいうと、ドル建ての値段はやっぱり安い。ヘルメットってこのぐらいの値段だよなあ、と思う。まあ関税とか商社の取り分とかいろいろあるのはわかる。
 
白(XL)を無理やりかぶって無理やり買おうか迷ったが、頭痛が出るレベルなので諦めた。すごく不本意だがカーキを買う。いや、黒のほうが気に入っていたんだけど。
 
レジに持っていくと男の店員さんがチラリとサイズを確認したような気がした。「展示品なので返品はききませんがきちんとご試着なされましたか」とか聞かれるかなあと思って待っていたら僕の顔見てふっとほほえんでうつむいた。ああ、この人きちんと試着したんだなって顔をしてた。
 
というわけで、僕は今bernのヘルメットをかぶって自転車通勤している。なかなか似合っていると自分でも思う。なにしろジャストフィットだから。