40th Engineering

フリスクのCMをご存知ですか?日常の中にアイデアが降りてくる瞬間を切り取った傑作です。そんな「ピーン」とした瞬間を記録に残したくてブログを始めました。現状ほとんど買い物日記ですが。

iPhone SEを買う

きっかけはiPhone6だった。だが、その前に僕のApple遍歴を少し語る。

 

いわゆるプロモデルでないApple製品は21世紀に入ってから大体なんとなく買ってきた。iMaciPodMac MiniiPadMacbook airApple watch、、。そういえばルーターApple製だ。

 

ただApple大好き!というほどでもなく、新製品が出るたびに絶対購入するわけでもない。これまでに買ったものはいずれも必要があったからで、唯一人柱気味に入手したのはApple watchくらい。実際のところmacのほうがwindowsより安いから買っていると感じており、正直なところmacよりwindowsの方が使いやすいと思って、、、、は、いないか。そんな感じ。

 
そんな僕ですが、iPhoneは初代からSモデルを飛ばしてずっと買ってきた。発表のときにはいつもドキドキして待っていた。僕、PDA好きだったから。PalmとかCLIEとかいう言葉に懐かしさを覚える方はどのくらいいるだろうか。僕はPDAが大好きだったのだ。
 
初代iPhoneが出た頃、まだ回線の問題もあったり、Webサイトもモバイル対応してなかったりでブラウジングはそこまで活発に利用されていなかったと思う。当時多くの人にとってのiPhoneの魅力は、携帯電話とiPodを一つにまとめられることにあった。 
 
一方僕にとってiPhonePDAの未来だった。だから、スケジュール管理とかテキストメモだとか、そういう機能ばかりが目についたし、Outlook連携が何より重要だった。まあ会社パソコンとつなぐことは許されなかったのだけど。
 
そんなわけで、僕はiPhoneの進化、というよりはiOSの進化を結構楽しみにしてきた。OSがバージョンアップするたびにいそいそと新機能を試して、なにか自分の日常に変化を起こせないかと考えてもみた。
 
今でもiPhoneは好きだ。ただiPhone6に切り替えたあたりから、どうもこれ以上の変化は望めないのではないかと感じるようになってきた。それにルックスも退化している。背面の線、なんなのあれ。
 
だからiPhone7の発表もあまり期待していなかった。Apple pay?却下。本番は2017年に登場すると言われるiPhone8のようだが、巷の噂からは外装の話しか聞こえてこない。
 
もうスマホは行くところまで行ったのかもしれない。そんな想いが頭をよぎり、毎月払う通信費が急に馬鹿馬鹿しく感じるようになってしまった。
 
いつもならキャリア(ソフトバンク)の二年縛りタイミングで最新のiPhoneにするところだが、格安simに切り替えることに決めた。端末も安いもので済ませようとしたが、カミさんが使っていたAndroidにはどうしても慣れなかった。しばらく思案した結果、iPhoneSEを購入することにした。元々ルックスで一番好きなのはiPhone5だ。小さな画面も数日で慣れるだろう(実際慣れた)。
 
ソフトバンクに電話をかけてナンバーポータビリティの依頼。いろいろマニュアルトークはいただいたが(契約更新日のギリギリまで待ってお掛け直しいただいたほうがお得ですよetc)、受付のお兄さんも引き止める気持ちゼロという雰囲気であっさり終了。 
 
次に銀座のAppleストアに行き、Apple的フレンドリーなかわいらしい女性店員さんにiPhoneSEを購入したいと告白する。当然フレンドリーに店員さんOK!ケアもつけて約6万。Androidにすれば半額以下のものをいくらでも選べる状態の中、6万の出費は覚悟がいるものだったが、格安simで一年で元が取れると割り切ることにした。ケアをつけたのは、できれば四年使おうと考えているからだ。二年ギリギリのところでバッテリーを交換してもう二年。その間に最新のiPhoneがほしくなることは、おそらくない。
 
しかし念のため、iPhone7も触ってみる。、、、あれ?格好いい?ちょっと待て、背面の線はどこなの?8までほぼ変化なしじゃなかったの?
 
正直ぐらついた。すごいぐらついた。フレンドリーな店員さんは、格安simなら二年で元が取れますよね〜Apple Payできますよね〜Apple watchと一緒にピピッと行けますよね〜第二世代からですけど〜的な視線を投げかけてくる!いやいやApple Payて。と駅の改札を妄想すること数秒。俺、もしかして格好いい?
 
いやいや待て待て。あのクラップなApple watch?いやだから第二世代からって言ってるじゃないですか〜みたいな脳内会話を繰り広げること数秒。7plusの価格を思い出して我に返った。
 
いや10万て。いくらなんでも高過ぎるだろ。中華ならアンダー一万ですわ、一万(そんなことはない)。そんなんだからAndroidに8割シェア持っていかれるんだよ日本に媚び売っている場合じゃねーんだよよし決めたもうApple製品は買わない二度と買わない「iPhoneSEください」。
 
念のため今まで使っていたiPhone6を下取りに出せないか確認。フレンドリーなお姉さん店員がフレンドリーな手つきでフレンドリーに確認してくれたがやはり無理だったもののそこは想定の範囲内。ディスプレイ割れていたからね。どうも世の中にはそんなiPhoneでも買い取ってくれるキトクなところもあるらしく、今度そこに足を運ぶつもり。
 
買ったその足で有楽町のビックカメラに行き、フリーテルと契約した。格安simに関しては事前にずいぶん調べたがネットの情報はアフィリエイトばかりでほとんど参考にならず、どれも大して変わらない、という結論に達した。フリーテルにしたのは、妻が仕事で使っているMot/phoneを公式にサポートしているからだ(実際はどこも大丈夫なようだが)。
 
契約は重量課金型。使いすぎても10GBでストッパーがかかる。自由に使えるならいくらでも使うが、自宅と職場でWifiにつなげられるので使わないと決めれば2GB程度で抑えられるだろう。

 

実際しばらく使ってみて、すこぶる調子がいい。まずiPhoneがサクサク動く。iPhoneSEは5の筐体に6Sのエンジンを積んでいるようなので、6より速くて当然なわけだが、ボディが小さくなった分、さらにパワーウェイトレシオが上がったような錯覚を起こす。そういえば僕はホットハッチが大好きなのだ。

 
そんなわけで僕のiPhoneとの蜜月は終わりを告げた。ありがとうiPhone。これからはセックス抜きの恋人として付き合っていこうね。
 
さて、ではスマホの次に何が来るのか。これには関しては僕はグラス型のデバイスだと確信している。昨今VRとかARと言われているあれだ。oculusとかホロレンズとか呼ばれているそれだ。ホロレンズについては試したことがあるが、あれがビジネスシーンの未来なのは間違いない。
 
ただ、その普及にはまだかかるだろう。ここから5年で行くとは思えない。10年でも微妙かも。20年?うん、それくらいかもしれない。20年と言われると結構先のようだが、window95がリリースされてからスマホオワタと(僕が)なるまでだと考えれば大した時間でもない。
 
PCからスマホへの間には、インターネットの普及というジャンプアップがあった。またその間にはPDAというデバイスがあった。スマホとグラスの間にも同じことが起きるだろうか。もしかしたら今のoculusやホロレンズがPDAのような運命を辿るのかもしれない。

 

それを見つけられた人間が、次のシーンに躍り出るのだろう。