40th Engineering

フリスクのCMをご存知ですか?日常の中にアイデアが降りてくる瞬間を切り取った傑作です。そんな「ピーン」とした瞬間を記録に残したくてブログを始めました。現状ほとんど買い物日記ですが。

グラミチのパンツNN PANTS(NEW NARROW PANTS)を買う

冬の自転車通勤に備えるべくオッシュマンズに立ち寄った。パタゴニアあたりの脇の下が開くアウターでも買おうと思ったのだ。脇の下が開くというのが僕の場合欠かせない条件である。
 
久しぶりに見たパタゴニアは、たまたま品揃えが悪かったのか、僕の期待値が高過ぎたのか、どうも食指が伸びない。僕自身そこまでほしいものが明確でなかったのも悪かった。他のブランドも少し見たが気分がなかなか乗ってこない。
 
こういうときに無理して買うと後悔する。諦めてトボトボと出口に向かった。下るつもりで、間違えて上りのエスカレーターのほうに来てしまい振り返るとグラミチがあったんです。その瞬間ピンと来た。
 
そのときの感じはもうなんというか昔のフリスクのCMで、街中や風呂場で突然空からアイデアが降ってくるあの瞬間を捉えたほんと名作なのだが、「そうか、その手があったか!」と。
 
説明すると僕は40歳。ダイエット中。半年で15kg落とすって固く決意して、さっきもコーラ飲んだりアメリカンドッグ食べたりしてきたわけだけど、決意は固い。だから今高価なパンツは買わない。
 
でも間に合わせで買う服って、GAP50%OFFでも高いなんて思う。そんなのに愛着持てるわけがない。服はセールで買うな!が僕のモットーなんだけど(さすがにGAPは定価で買わない)、愛着の持てない服はすぐゴミになってかえって損すると固く信じてる。
 
しかしここ数年ダイエット中なので、長いこと間に合わせのパンツしか買ってない。パンツが間に合わせだとシャツも間に合わせになるし、ファッション自体だんだん間に合わせになっていく。これが俗にいうオッさん転落の回路。 
 
僕はおじさんだがオッさんにはなりたくない。しかし今の僕は大変不本意ですがオッさんだ。その悪の根源は全て間に合わせのパンツにある。
 
話を戻すとグラミチ。アメカジ好きにはおなじみのアウトドアブランドで、二十代の頃友人がよく履いていた。なかなかいいなと思いながらも買う機会はなく、そのうち一万円以上のパンツたけ〜みたいになって記憶の彼方へ。
 
そのグラミチが十年以上の時を経て、また僕の前に現れたのだ。
 
アウトドア用のパンツはシルエットや素材のせいで、街着としてはどうかなあとずっと思っていたのだけど、今オッシュマンズで僕が手に取っているのは、NN PANTS(NEW NARROW PANTS)というもので、結構シュッとしているし、素材もチノっぽい。隣のマネキンもシュッとしている。
 
ワナワナと震えながら「ピーン!(ひらめいた!)ベルトループではなくゴムウエストにストラップ。これなら痩せてもそのまま着続けられるわ!」と思っている僕のところへすかさず有能なオッシュマンズの店員さん。「よろしければ試着もできますので」。うむ、そりゃ試着はできるだろうと、後をついて試着室へ。
 
部屋に入りそそくさとGAPのセールで買った3900円のストレッチジーンズを脱いで(なんだかGAPの悪口に聞こえたらそれは誤解で特にキッズ向け商品は素晴らしいと思います(6歳の父))、グラミチNN PANTSカーキを履いて鏡に映る自分の姿を見た瞬間僕は思わず十字を切りそうになった。
 
「神様、これこそ僕が探していたパンツです」
 
僕がパンツを選ぶ基準はO脚が目立たないかどうかの一点買い。人が勧めるものが自分には合わないあるいはその逆なんてことが結構あるのだが、これは許せる。目立たない。もしかして高尾山帰りですか?なんて言われることもなさそうだし。しかもマジ動きやすいし。
 
これ、カーキなら普通にチノパン代わりでいけんじゃね?いやー、グラミチすげーわー、素敵だわー、なんて思いながら先ほどの優秀な店員さんに、「コーデュロイも持ってきてくださるかな」なんて言って、結局二本買ってしまった。
 
どちらも1万1000円くらい。家庭持ちのおじさんが買うカジュアルパンツは高くてこのくらいまでかな、と思う。イトーヨーカ堂をはじめ、どこのファストファッションも優秀で、そういったところが出そうと思えばこの半額ぐらいで出せるわけだし。ただ他のアウトドアブランドの相場を見るとあと3000円くらいはブランド代を乗っけてもおかしくないところ、そうしないグラミチ。えらい。
 
家に帰って冷静に考えてみるとチノパン代わりになるというのはちょっと言い過ぎで、僕にとってのチノパンとはジャケットに合わせられることを意味するんだけど、その場合当然シャツインという話で、ジャケシャツイングラミチというのはさすがにハードルが高過ぎる。おしゃれショップの店員さんだったらジャケシャツ出し七分丈グラミチ素足ニューバランスぐらいのことはするのかもしれないが、僕にはそんな格好で行く場所はないのだ。
 
でも買い物の喜びは帰宅しても収まらず。久しぶりに何を組み合わせようかなあ、なんて妄想したりしている。やっぱりファッションってこうじゃなくっちゃ、と思う。ただただ、明日外に出るのが楽しみになる。そのためだけに服は存在するのだ。数年ダイエット中の僕はこのことをすっかり忘れていた。
 
これからもダイエットに邁進するわけだけど、といいつつ夕飯はコンビニカレーとドリアのダブルセットだったわけだけど、この気持ちは忘れないでいたいし、おまけに言うなら、やっぱり外に出て買い物をするって大事。
 
通販を批判するつもりはない。僕のカミさんはよくZOZOで買い物してるし、側で見る限り安くていいものが手に入っているようだし。僕もランズエンドはけっこう買ってるし。だけど今日みたいに試着室で興奮、家に帰ってからも興奮みたいなのは、外に出て買った恩恵のようなものだ。
 
書籍に関しては絵本を除いて完全にオンラインに切り替わってしまった僕だけど、服はできるだけ現場主義で行こうと思います。