無印良品のステンレスユニットシェルフを買う
「海外では、無印良品と言えば衣類。でもブランドの本質は家具にある。無印の家具の価値を世界にどう伝えていくかが鍵になる」と、無印良品で昔働いていた方がおっしゃっていた。その意見、100%アグリーです。外資コンサル風に。
無印のイメージは家具がつくっている。あれがあるから、「いや、正直なところユニクロと違うのは広告の打ち出し方だけだよね、、、」と思わずつぶやいてしまう無印の衣類とか、「いや、正直なところスーパーと違うのはパッケージだけだよね、、、」と思わずつぶやいてしまう無印のレトルト食品が、一段上のクオリティーに見えてくる。
Appleのデザインが好きな日本人は多いけど、それって無印の家具の価値観と同じ。なんというか、研ぎ澄まされた感じ?本当に研ぎ澄まされているのか、それは識者にお任せしますが、無駄のない感じは伝わってくる。機能美追求。ポルシェ風に言うと、「形態は機能に従う」というやつ?
もうちょっと言うと両者ともにコストを下げるのがうまい。貧乏くさくなく簡素化している。
昔誰かが(中野翠さんだったか)、「貧乏はいいけど、貧乏くさいのは嫌だ」ってどこかに書いていた。器量の小さい話だなあ、と思うけど、現代的な価値観だと思うし、そこにAppleも無印もうまくはまっている気がする。
そして胸を張って言うが、僕も器量が小さい。
と書くと、まるで無印家具は器量の小さい人間のために存在するような気がするが、ノン、ノン。そんなことはありません。実際、無印の家具はいい。より正確に言うと、無印のステンレスユニットシェルフは素晴らしい!
そう。今日は無印のユニットシェルフを買った話。だいたい1年前。どんなものかイメージがつかない人のために、このブログでは非常に珍しいことですが写真をつけます。こんな感じ。
いわゆる組み立て式の収納家具。
無印の場合、組み立て式はユニット型とスタッキング型に分かれる。ユニット型は金属の支柱を使うタイプ。僕の知る限り、素材以外の仕様をほとんど変えずに20年以上売られているモデル。
去年引っ越したのですが、押入れがとても狭いので収納家具が必要になりました。しかし持ち家ではないし、そもそも僕は引っ越しが大好きなので、おそらく数年先には別の場所に住む。小学生の子どもがいるので学区は変えないけど。
そんな人生なので、できればバラして気軽にセッティングできるほうがいい。しっかりした家具も嫌いではないんだけど。
そこで無印良品のユニットシェルフというわけ。
実は過去に使っていたことがある。社会人になりたての頃。ケチって背面につけるクロスバーを買わなかったので、常にグラグラしてた。
それなりに愛用していたけど、その後結婚して住んだところが作り付けの食器棚がおいてあるアパートだったので、そこで一旦お役御免。グラグラしてたし。
それ以来、ときどきパンフレットなんかを眺めては「やっぱええなー」と思ってた。そんなふうに10年が過ぎ、この度めでたく再会の運びとなったわけです。
家具には一家言あるうちの奥様もこれならOK。さっそく有楽町の無印店舗に向かう。噂には聞いていたがメチャクチャでかい。人もワチャワチャしていて外国人も多い。ちょっとした観光スポットになっているのかもしれない。
家具コーナーに行くと、ずらりとユニットシェルフが並んでいる。並んでいるというのがポイントで、一体だけだと正直そこまでかっこいいとは思わない。しかし壁一面に二つ、三つ連なってくると、その価値も二乗、三乗。そんなアイテムなのだ。
すでに構成は頭の中で何度も何度もイメクラ並みにイメトレ済み。棚板は一番安いタモ材。支柱はお高くなってしまうがピカピカのステンレスで行く!
と、ここで問題発生。タモが見当たらない。え、無印といえばタモじゃないの?野球のバットくらいしか使い道がないと思ってたタモを家具にも使えるんだ!ってびっくりさせたのは無印ではなかったの?
タモは?タモは?ゲシュタルト崩壊するレベルで、タモ!タモ!タモ!。
店員さんに聞いてみる。あまりよくわかっていない(経験的に無印の店員さんって結構こういう人が多い。いい人たちだけどよくわかってない。無印ではすごくマニュアルを大切にしているという本を昔読んだことがあるのだが、ほんとかね、って思う)。ただ、どうもタモの棚は廃盤か廃盤に近い状態になっているらしい。
マジか!!一番安いタモが欲しかったのに!!
注文すればまだ買うこともできるようだったが、今後入手できなくなってお揃いにならなくなるのは嫌だ。
そんなわけで計画の練り直し。選択肢はオークかウォールナット。どちらもタモに比べればだいぶ高い。
うーん、オークとかウォールナットって響きはカッコいいけどさ、、、、。
結局突き板じゃんかーこれ。化粧板の木のクオリティを誇られたところで、正直あまり価値は感じない。しかしどちらかを選ばなければいけない。どうしよう。
ウォールナットにしました。ダークブラウンは部屋を暗くするかなとも思ったが、オークだとタモとそんなに色がかわらないくせに高いという一点で却下。
スチールとかステンレスの棚という手もあるが、支柱がステンレスというのは譲れない条件だったのでスチールは却下。
かといって支柱から棚までオールステンレスというのもギラギラすぎて却下。
そしてこの際だからと、無印といえばこれ!のラタンのカゴも一揃い。意外と高いんだけど。
カタログなんかだと棚の意味あるのってぐらい何も乗っけてない。スカスカにしておしゃれ感を醸し出しているわけだけど、そんな常識は僕には通用しない。とことん詰める。だって棚なんだから。
けど、、、やっぱり僕だってオッシャレ~と言われたい。その折衷案がラタンのカゴなわけです。
それから1年。レビューというほどでもないんだけど、やっぱりこれは名作だと思う。部屋をなんとなくなんとかしてくれる。ちょっと「お、いいかも」という感じがする。
無印良品週間は利用したものの、3セットも買うとさすがにうろたえるレベルでお金が出ていった。ただ、これはおそらく一生使えるからまあいいだろう。このシリーズは無印が存在する限り残る気がするし、パーツにも困らない。自信を持ってオススメできる一品です。(無印の回し者ではありません)
ただ、もしこのレビューを見て、「いいかも」と思った人がいらっしゃったら、合わせてぜひ伝えたいのはその重さ。
まあ無印のが特別重いわけではないんだけど、金属支柱、木製棚となればやっぱりこれは結構重い。これも無印の名作であるパルプボードボックスなんかとはベースの重さがぜんぜん違うことはしっかり伝えておきたい。
何が言いたいかというと地震です。うちは3人子どもがいるので余計敏感になるわけだが、この棚が倒れてきたら、結構な怪我をすると思う。当たりどころが悪ければ死に至るレベルで。
繰り返しになるけれど、無印のシェルフ特有ということでは全くありません。そういうことが言いたいのではなく、家具はしっかり固定しておきましょうということ。棚だけでなく。冷蔵庫だってピアノだって。
賃貸で暮らしていると壁に穴を開けづらいというのはすごくよくわかる。だけど死ぬのとどっちがいいの、と言われたら100%の人が同じ答えを出すだろう。
実際賃貸の壁って石膏ボードの部分も多いから、ネジで固定しても、。というところは正直ある。大きなのがガツンと来たら、一発ででかい穴があいて、やっぱり倒れると思う。
ただ、倒れるのが一瞬でも遅れれば、未来が変わる可能性が出てくる。我が家はガムロック貼りまくり。あと、棚どころか何一つ家具を置かない部屋を一つつくってて、遊びはそこで。夜はその部屋でみんなで川の字。
最後は防災提案になってしまった。
このブログを読んで無印のシェルフほしー、と思ってくれたらとてもうれしい。でもそれ以上にうれしいのは防災対策をしてくれること。特に子どものいるご家庭。
決して完璧を目指さなくてよいのです。そう考えるとなかなか手が動かなくなるから。先月よりは今月のほうが少しだけ安全に。コツコツいきましょう。
BOSEのポータブルスピーカー(soundlink mini II)を買う
といってもこれまでに組んだオーディオの最高額は30万円。その深淵を覗き込んだとすら言えない。しかしガキどもが走り回る騒々しい家電量販店で聴いたアヴァロンのふくよかな低音を叙情豊かに語るオーディオマニアの鏡のような生き方はしっかりと貫いている。
簡単に説明すると、サイズが縦7cm、横20cm、奥行7cmくらい。bluetoothでつなぐ充電式のポータブルスピーカー。
やれ低音だけとか人工的とかドンシャリだとか文句ばかり言われるBOSE。店主の趣味で始めました〜みたいな雑貨店でつまんない音楽を垂れ流しているBOSE。ノイズキャンセリングは悪くないけど高すぎるだろその価格、思わず店で机を叩く、のBOSE。
いやほんと、これまで誤解していてごめんなさい。
オーディオに胸を熱くさせていたピュアな男はどこへ行ったの?いやもうね、6歳と2歳と0歳の子どもがいる家庭だと、うちのことだけど、オーディオなんか無理に決まってるのよ。あいつら、線を見たら引っこ抜くことしか考えてないもの。ランプがついていたら消すことしか考えないし、やわらかいネットがあったら手を突っ込まずにはいられないし。絶対無理。
そうなってくると音楽自体聴かなくなる。夜寝かしつけてからとかそういうレベルじゃないんだもの。すでに壊されているんだもの。それでこの5年くらい、音楽からずっと遠ざかっていた。あんなにたくさんCD買ったのに、ほぼ全部処分してしまった。
子どもが独立するまで音楽とはさよなら、くらいに思っていたんだけど、ただここ2年くらいでストリーミングサービスが一気に普及して。CDをPCに取り込む手間なんてとてもかけられないアラフォーおっさんが、試しにApple musicを使ってみたわけですよ。なにこれすげえ。あれもこれも、なんでも聴ける。音楽の宝箱や!!
でもiphoneだとイヤホンで聴くしかなくて。なにが問題って子どもに聴かせられない。「どや、お父さんこんなにヒップな音楽詳しいんだぜ」って見せつけられない。それでスピーカーを買うことにした。iphoneと繋げられるやつ。
と思っていろいろ探してみたのですが、、、疲れてしまった。そもそもストリーミングの音質ってどうなのよって話なわけで。TIDALとか興味があるけど、日本に入ってくる気もしないし。そんな状態でなにbluetoothかどうかを気にしているの?馬鹿なの?って。
それでback to the basic。基本に返ったわけです。すなわちBOSEに。
まあそれはともかく、店と見れば端から端まで走り回らないと気が済まない長男をなだめながらワイヤレススピーカーに絞って物色。二つあった。SoundLink Bluetooth speaker IIとSoundLink Bluetooth speaker III。
もう一見して好みは3。しかしその魅力はカラー展開されたソフトカバーにあって、それも込みだと2に比べて1.5万円値段が跳ね上がり4万オーバー。うーん高い。
店内は人もほとんどいなくて静かだったが、それでもこういう場所で音質を判断するのは難しい。僕の眼前を息子がパタパタ走っているし。親切な男性の店員さんと一緒に、2と3を何度も聴き比べてみたが、正直違いがわからなかった。
おそらく大音量なら差も出るのだろうが、家で大きな音で聴くことがあるのか?ノン。ない。そもそもこのサイズのスピーカーに大音量なんか期待しない。
そう考えると2がだんだん魅力的に映ってくる。こっちのいいところはソフトカバーをかぶせても全然かっこよくならないこと。むき出しのほうがずっといい。本体だけで2.7万円くらい。
正直bluetooth接続のスピーカーなんて安いものがいくらでもある。というかすでに家にある。某PCパーツメーカーのもので、1万円をちょっと切るくらい。ただ正直それには満足できなかった。音質なんて気にしないとかいいつつも、やっぱり自分の中に譲れない基準があるのだ。iphoneからbluetoothで飛ばすストリーミングであっても。
失敗したときによりダメージの小さい方、という消極的な理由で2を買い帰宅。早速鳴らしてみる。うん、悪くない。悪くないというかいい。かなりいい。
もちろん7cm x 20cm x 7cmのスピーカー。bluetoothとかストリーミングとかそういうレベルではなく、筐体のサイズによる限界は絶対にある。でかいツインスピーカーと変わりませんわこれ、なんて言うつもりはない。
しかしここはBOSEの本当にすごいところだと思うのだけど、このサイズでも鳴らしてしまう。音の面積が広い。それが人工的と言われる所以なんだろうけど、でもこのサイズでこの音は、ちょっと狐につままれたというか、魔法をかけられたような気がする。夜、台所で酒でも飲みながら鳴らすにはちょうどいいスピーカーだと思う。
bluetoothだと接続が安定しないなんて話も聞くが、一年くらい使っていてトラブルは皆無。バッテリーもしっかりしているし、どこにでも運んで行ける。これ持ってキャンプとか行っちゃうか〜。キャンプなんて10年くらい行ってないけど。
このスピーカーを勧めたいのは、僕と同じ、かつて音楽が大好きだった、今は小さな子持ちのおじさん。どちらかというと都心住み。スペースが限られるという意味で。もちろんストリーミングサービスもセットで。CDがある?もっと自由に音楽を聴けるんだぜ。
そんなことをコールドプレイを聞きながら考えている。
Amazon Fire HD8の購入と、Prime Music とApple Musicの比較
Amazonとは適切な距離を置こうとずっと思ってきた。友達までのつもりだったんですけど、って。今もその気持ちは変わらない。なんであれ、一つのものに依存するのは好きじゃない。
だからAmazonプライムはずっと加入しなかった。自分のAmazon利用状況を見れば、送料だけで軽く元が取れるのはわかっているんだけど。プライムに入ったら、いよいよ抜き差しならぬ関係になってしまう。
が、いよいよその軍門に下るときがきたのか?理由はFire HD8(タブレット)。プライム会員だと4000円引き!
会議のときにメモを取るためのタブレットがほしいと思ってた。モバイルPCを買うほどではない。テキスト入力とブラウザ以外に仕事で使うイメージがないから、できるだけ安いほうがいい。bluetoothの小さなキーボートをつけて。
そんなわけで散々探したあげく、一番安いのはプライム加入状態のFire HDだったわけです。8インチだったら8000円、7インチだったら4000円ほどで買える。安すぎる。しかもkindle。(まあタブレットなら大体読めるわけだが)
kindleに関しては初代のpaper whiteをずっと愛用していたのだけど、どこかで紛失してしまい。そのあとケチってバックライトなしのkindleを買ったのが運の尽き。就寝前に暗闇で本を読めないというのがこれほど使用に影響するとは思わなんだ。以降kindleは棚の中。読書は主にiPhoneで。しかしiPhoneはさすがに画面が小さすぎる。しかも僕の、iPhoneSEだし。
そんなわけでタブレットでkindleというのは僕にとって重要。8インチなら大型本でなければ十分。し・か・も奥さん!Prime musicとPrime videoが今なら漏れなくついてくる!!さらにスピーカーとディスプレーは視聴に十分耐えられるものなんですって。これでお値段なんと(Amazonのまわし者ではありません)。
・・・買ってしまった。プライム加入もセットで。
脱獄的なことをしてAndloidタブレットにすることも可能のようなんだけど、そこまでしなくてもいい。テキストを打てて、webにアクセスできて、kindle読めて、音楽を聴ければ十分。動画関係は僕には必要なし。映画は好きだが小学生の子持ちに映画を見る余裕はない。
実際に使い始めて数週間。スピーカーは大したことなかったが、BOSEのSound Link Miniに飛ばすことで解決(余談ですが、Sound Link Miniは僕がこの2年で買ったものの中で間違いなくベストバイ。いずれどこかでレビューします)。動画を少し見てみたがディスプレー品質も十分ではないでしょうか。(反射はかなり強いので、暗いところでみたほうがいいですね)
読書も8インチで必要十分。やはり目にはpaper whiteとかのほうがいい気もするけど、、。最近の本はカラーもかなり多くなってきたから、トレードオフ。目薬さして乗り切る。総じて満足!買ってよかった!
そして同時に解約したものもひとつ。Apple music。今の僕にはPrime musicがあるから。
巷で言われるようにApple musicとPrime musicはカバー範囲が結構違う。Apple musicのほうが大分広い。特に邦楽にその傾向が顕著で、いわゆる売れ線の音楽にはかなり差がある気がする。
非メジャーというか、地上波にバンバン出てくるわけではないけど、固定ファンがいて、なんならオシャレ雑誌に登場しちゃうぜー、みたいなところだと、僕の好きなミュージシャンでいうと、ハナレグミや畠山美由紀、キセル、くるりがPrimeミュージックにはない。同じ傾向の音楽でいうとクラムボンはある。そんな感じ。意外なところで、Primeはなぜかフリッパーズギターが一枚だけあった(カメラカメラカメラ。Appleにはない)。
洋楽はどうか。これはPrimeもかなりカバーしている気がするが、いくつか「おお、ないのか」と思うものはある。自分の好きなミュージシャンでいうと、ビョークとレディオヘッドがない。ブラーやオアシスはある。アメリカものでいうと、ホワイトストライプスがない(正確に言うとライブ盤が一枚だけある)。メジャーなところだとファレル・ウイリアムスは最近のものだけある(これはAppleも同じ)。テイラー・スイフトはある。古いポップスやロックは充実している。たとえばビートルズやビーチボーイズはある。そんな感じ。
僕が普段メインで聴くのはジャズなのだが、古いものに関してはどちらも充実している。ここ20年みたいなところだと、Primeにはカッサンドラ・ウイルソンがなかった。クラシックは専門外なのでわかりませんが、それなりに充実している気がする。
結論としては、Prime Musicを一番の目当てに今Amazonプライムに入るのはちょっと危険な気がする。音楽メインならApple Musicだろう。ただラインナップは常時変化しているので、今後のことはわからない。Apple Musicも、あれ、これ聴けなくなったんだ、というものがちょこちょこあるし。
しかしとうとう軍門に下ってしまったなあ、、、。
グローバーオールのダッフルコート(575:モンティ)を買う
もう40代なんだから40代っぽい着こなしをしよう、というのがこのブログの裏テーマなわけですが、我ながら大学生っぽいなと思いながら、どうしても諦められない服がある。ダッフルコート。
いや、ダッフルコートを大人っぽく着こなせるおじさんたちがいることは知っている。しかしそういうのはファッション誌の中だけでの出来事で、現実世界においては非常に稀。一冬に一回か二回お目にかかれるかどうか。そんな貴重な人材に僕がなれるのか。なれない。しかし諦められない。
我ながらなぜここまでダッフルコートに執着するのかよくわからない。もしかしたら学生の頃、村上春樹が好きだったからかもしれない。うろ覚えですが村上春樹といえばダッフルコートですよね。青春時代に身についた好き嫌いというのは歳をとっても変わらないな、と41歳の今つくづく思うわけです。
そしてダッフルコートといえばグローバーオール。これもまた譲れない。なんでダッフルコートを着るかといえばイギリスっぽくしたいからで、Made in Englandにこだわりたい。しかし、それゆえにグローバーオールは高い。メイドインチャイナを見慣れた目にはメチャ高く見える。僕は仕事で少し縫製業界に携わっているので、日本と同様の物価の国で縫製していたらそりゃあ高いだろうということはわかる。しかしまあ、、、平行輸入モノとの価格差はなんとかならんのかという気もするが。
グローバーオールの定番モデルといえば512、もしくはそれを日本人向けにアレンジした920(とえらそうに書いていますが、この記事を書くために調べました)。いわゆる英国紳士のダッフルコート。
僕も学生時代から社会人8年目くらいまで、おそらく512と思われるものを三着続けて着ていたが、いずれも古着。新品は高くてとても手が出なかった。メルトンって何回かクリーニングするとどうしても毛羽立ってくる。それがいいという人もいるだろうが、僕はそれなら最初から古着で買おうと考えていた。だって高いんだもの、、、。
しかし30歳を過ぎてよれよれのダッフルコートを着ていると、なんというかいろいろな意味でヤバい。正直僕はヤバくてもまったく問題ないし、僕の奥さんも気にしない人なのだが、もう若くはないという事実を受け入れないのはカッコ悪いとも思っているので、この10年ほど、ダッフルコートは所有していなかった。
1年ほど前、デパートをカミさんとふらふらしていると、ちょっと若者向けの店でグローバーオールのダッフルコートがセールに出ていた。どうせ10%とかせいぜい20%OFFだろ、それでも買えないよ、なんて思いながら値札を見ると50%オフ。マジか!!
常々申し上げているように僕の信念は「セールでは買うな」なんだけど、そんな信念、心の底からどうでもよくなった。だって新品のグローバーオールが3万円代で買えるんですよ!!!
しかしこの店に並んでいるグローバーオール、僕の知っているグローバーオールとはちょっと違う。デパートに入っているからパチモンということはないだろうが、、、。手持ち無沙汰にしているカミさんを横目にいそいそと検索。ふーん、575、通称モンティと呼ばれるモデルなのか、、、。
トグルが水牛角ではなく木製で、ロング丈だが3つしかついていない。裏地もなし。なんというか、かなりカジュアル。だから若者向けの店に置いてあるんだろう。さすがに40歳の男にはカジュアルすぎるか、、、。
ご察しの通り僕は服の細かいディティールに詳しいわけではないが、ダッフルはもともと海軍用のコートで、由緒正しいのは水牛ではなく木のトグル(浮き代わりになるので。本当か?)だという話をどこかで読んだことがあった。もう少し検索してみると、ビンゴ!!この575は、ある意味よりクラシックなスタイルということらしい。
クラシックと言われると、おっさんが着てもいいか、という気になってくる。カミさんに聞くと、まあいいんじゃないの、という表情。タイミングよく20代半ばぐらいの店員さんが満面の笑みで近づいてきて、「グローバーオールのダッフルがこんなに値下がりすることはまずないですよねー。僕も一着ほしいくらいでー」と。そうそう、そうだよね。じゃあちょっと試着してみようかな。
しかしここで問題発生。目の前に並んでいるのは2色。しかし僕が当然こっちだろうと思っていたネイビーはXXLみたいなサイズしかない!!一応袖を通してみるが、七五三でケチって3年は着られるようなスーツを着せられた子どもみたいになった。
「でもこっちの色なら全サイズ、まだあります!」と誇らしげに指さしたのがビビッドなオレンジ!!
オレンジか。。。正直に言えば、目の前にキラキラと光るそれはかっこいい。かなりかっこいい。しかし41歳の俺がダッフルのモンティのしかもオレンジなんて着こなせるのか!?しかもけっこうビビッドだし!!
うーん、どうしようかなあと悩んでいると、まあとりあえず袖だけでも通してみたら、と店員さん。それもそうよね、、、と通してみる。鏡には見たことのない僕が映っている。カミさんを見るとなんだか笑い噛み殺しているような気がする。こんなの買えるか!!!
買った。
いや、ビビッドなオレンジ色のコートを着こなせるなんて思ってないよ。さすがにそんな自信に溢れたMens Clubの一員ではないよ。ただ、新品のグローバーオールを買える機会なんてこの先一生ないと思ったら買わないわけにいかなかったんだよ、、、。
そんなわけで、ビビッドなオレンジ色のダッフルコートを着てる。正直三日も着たら慣れてしまって別に普通じゃーんと思っている。しかし後で周りに聞くと「ああ、あのオレンジ色の人ですね」みたいな呼ばれようも結構されているみたいで正直複雑。
Saint James (セントジェームス)とORCIVAL(オーシバル)のカットソーを買う
マリンボーダーが似合う顔じゃねーよなー、と思ってきたわけですよ。ずっと。
最後にボーダーシャツを着たのはいつだったか。大学生。現在41歳という年齢から想像がつくかもしれませんが、高校・大学時代はこんな僕でもオザケンさんに憧れたりしたわけですよ。ちょっと恥ずかしい過去。今でも曲は大好きなんだけど。「ある光」とかすごい曲だと思う。
社会人になってからは、ボーダーなんてなかなか考えづらくなった。顔的に。いや別に特別老け顔ってわけでもないんだけど。フランス系日本人では明らかにない。
「そんなの気にしすぎだよー」ってセントジェームスの緑のボーダーカットソーを15年くらい着ている妻が言う。いや、そこまで気にしてないけど、しかし15年ってすごいな。
日常的にセントジェームスの耐久性を見せつけられていたので、すげーなと思いつつも、「セントジェームス=ボーダー」のイメージしかなかったから、まあ縁はないと思っていた。ついでに言うと「セントジェームス=着こなしタイト目七分袖」のイメージしかなかったから、やっぱり縁はないなって。僕が七分袖着ていたら、「乾燥機で縮んじゃったんですかー」って言われる。絶対言われる。
ところがいつだったか、セントジェームスの無地のカットソーをゆったり着こなしている上品な50歳くらいのおじさんを街で見かけて、僕の凝り固まった先入観が崩れた。ガラガラと。そうか、こういう方法があるのか。
代官山にセントジェームスのショップがあるのは知っていたので、渋谷に仕事で行くついでにちょっと寄ってみた。やっぱ無理、とか思っても子ども用に一着買えばいいかなって。駅近の二階、こじんまりした上品な店舗で、店員さんと少しお話しして、薄い茶色のカットソーを買ってみることにした。サイズはT6。買える限り一番大きなサイズを選択。
僕は慎重176cm。体重は75kg。ずっとサッカーをしているので、標準体型に比べれば少しがっちりめだが基本はMサイズ。しかし今回は縮むことも見越して大きめのサイズにした。「これなら縮んでも七分袖にはならないですよー」という店員さんの言葉を信じて。子ども用も一枚買って(こっちはばっちりマリンボーダー)、帰宅するとセントジェームス好きの妻はずいぶん喜んでくれた。
もうオザケンさんは卒業した41歳の僕だから、セントジェームスのデザインやブランドにそこまで思い入れはない。思い入れがあるのはその耐久性。なにしろ横で15年ものが歩いている。こんな服、他に見たことない。
ということで着ましたよ。そして洗いましたよ。ガンガンと。どこまで行けるんだろうってドキワクしながら。そして1年半ぐらいが過ぎて、けっこうボロボロになってきた。
あれ?
商品批判にならないように先に言っておくと、悪いのは僕のほう。思い当たる節は二つあって、まず2年ほど前にドラム式洗濯機を購入したこと。世間でよく言われるように、やっぱりドラム式って服の劣化が速い。もう一つは普通に寝巻き代わりに使っていたりすること。実際パジャマにちょうどいいんだよね、、、ゆったりして。日々布団の摩擦と戦っているわけで、これはボロボロになるのもやむをえないと思います。
いずれにせよ、このペースだと確実に15年はもたない。15年どころか、もうクッタクタな感じ。どうしようかなあと逡巡していたら、奥様が「あなた、そろそろ厳しいのでは、、、」と思ったのか、今度はオーシバルのカットソーを買ってきてくれた。無地のグレー。
今でこそセントジェームスとオーシバルってバスクシャツの二大巨頭みたいな扱いになっているけど、僕の学生時代にオーシバルという単語を聞いた記憶はない。フランスでの歴史は古いが、日本で大きく流通してきたのは21世紀に入ってきてからだと思う(間違っていたらごめんなさい)。もうほんとセントジェームスとデザインもサイズ感も生地も左袖のタグも値段も同じって感じで、どっちがどっちだかわからない。ミツバチマークが付いている分、オーシバルのほうが100円くらいお得かも?くらいの違いしかない。
僕は商品比較にあまり意味を感じる方ではない。しかしせっかくカミさんが買ってきてくれたんだから、これは比べてみないと!ということで、オーシバル、同じようにガンガン着ましたよ。そして洗いましたよ。寝巻きにもしましたよ。そして1年半が過ぎた。
セントジェームスは先に買ったハンデがあるので、同じに見えないのは当然なのだが、購入後1年半くらいの状況を思い出してみると、オーシバルのほうが少し元気な気がする。まだ硬い。
とはいえ、まったく同じ着方をしたわけではないので、これが両者の実力かというとかなり怪しいところがある。あとちょっと記憶が曖昧なんだけど、セントジェームスの方は店舗で試着したときに、ボーダーのカットソーと比べて、少し加工が柔らかいなと感じた。確か店員さんも「加工が違ってー」と言っていたような気がする。同じウエッソンでも無地とボーダーで加工が違ったりするんだろうか。
いずれにせよ、ドラム式と寝巻き代わりというのはなかなかハードな環境なので、本当に大事にしたい服は、そういう使い方はしないほうがいいと思います。
ブリーフィングの(BRIEFING)のDAY TRIPPER(ショルダーバッグ)を買う
「買う」と書いたが、もう2年使っているのがブリーフィングのデイトリッパー。通勤用に買ったショルダーバッグ。
電車通勤しているスーツ好きメンズなら大体同意してくれると思うが、通勤時のバッグってちょっと迷う。
ビジネスバッグといえばダレスバッグ。さすがにそれはクラシック過ぎるとしても、革製の手提げ鞄が王道だということに異論はあるまい。とはいえ、TUMIに代表されるナイロンバッグもこの四半世紀で完全に市民権を得たと言える。
ともっともらしく書きましたが、要はビジネスといえば手提げ鞄なんだけど、電車通勤だと手が空かなくて困りますよね〜という話。これ本当に困る。スマホなり文庫本なりを片手オンリーで操作するってけっこう大変。座れたり網棚の前に立てたりすれば問題ないのだけど、そう都合よくはいかない。
さらに怖いのは満員電車の中で手が下がること。痴漢に間違えられたら困る。僕は昔劇場で「それでも僕はやってない」を鑑賞して以来、痴漢に間違えられることをすごく恐れている。だから常に両手はアップ!しかし手提げ鞄で両手アップは不可能に近い。
ということで、ショルダーストラップが付いている手提げ鞄ってけっこう多い。だけど僕はあれがあまり好きではない。論理的に考えればベストなのはわかっているんだけど。これは完全に個人的な趣味の問題。批判するつもりゼロ。
とはいえ、痴漢に間違えられるリスクのほうが嫌だ。だからナイロンのショルダーストラップ付き手提げ鞄を買って、普段はそれで通勤していた。特別なときはHERZのダレスバッグ。網棚前を必死に確保。
2年ほど前、ナイロン鞄が壊れたことをきっかけに、この問題を真面目に考えることにした。数日考えていつものようにアイデアがピーン。そうだ。ショルダーバックを買おう。
手提げ鞄にストラップをつけるという中途半端さに納得がいかないわけなので、初めからショルダーバッグであればなんの問題もない。しかしスーツメンに似合うショルダーバッグなんて存在するのだろうか、、、、。
あった。ブリーフィングのデイトリッパー。
ブリーフィングは前職の退職時にボディバッグ(ななめがけバッグ)を取引先からいただいたことがあって、以来愛用していた。タフなのはわかっている。無骨なルックスも好きだ。メイドインUSAをアピールする日本ブランドというのも嫌いじゃない。僕はメイドインUSAに憧れた最後の世代だと思ってる。
そして何よりもそのネーミング!デイトリッパーですよ!!ビートルズですよ!!!もうこの名前だけで買う気満々。・・・まあ実際のところビートルズを意識しているかはわからないけど。本当に日帰り旅行用の鞄というだけなのかもしれないけど。昼間っからトリップとか、そういう話ではないのだろうけど。
実際2年ほど使ってみて、確かに日帰り用だなと思う。泊まりは無理。容量はかなり小さめ。財布とカメラとペットボトルとウインドブレーカー。小さめの折りたたみ傘と文庫本。このぐらいを詰め込んで電車に乗るのがぴったりの鞄である。
これをビジネスに使っていいものか。この2年間で僕以外に見かけることはなかったが、十分ありだと思ってる。ルックス的には。というのはA4の文書を収納するようなちょっと大きめのリングファイルを入れるのが大変だからだ。入らないことはないがパンパンな感じ。縦の長さが足りない。
なので、通勤鞄に容量が必要な人には使えないと思う。とはいえこのデジタル化時代。日常的に文書を持ち運ぶビジネスパーソンは多くないだろう。モバイルPCは収まるし、2年間使っていて困ることはほとんどなかった。
そして実際に日帰り旅行にも使っている。別の記事に書いた気がするが、僕はこういう2Wayが大好きで、ビジネスにもプライベートにも使えるこの鞄は相当重宝している。
ブリーフィング製品のいいところはなかなかヤレないこと。商品比較サイトではないから他ブランドの名前は出さないが、今まで自分が使ったものの中では一番。いまだにパリッと、というのはさすがに言い過ぎだな、しゃんとしている。雨にも強い。
もう一つ気に入っているのはジッパーの動きがいいところ。硬くもなくスカスカでもなく。手の力加減にしっかりついてきてくれる。ジッパーの開け閉めはストレスがかかるところなので重要なポイントなのだ。
ポケットやその他の機能性については特筆すべき点はない。
お値段は2万円ほど。TUMIがお高いナイロンバッグという相場を作ってくれたせいで、そこまで高くは感じない。とはいえ僕の相場からすれば相当高い。買うときはかなり迷ったが、買ってよかったと思うものの一つだ。あと何年もつか分からないが、もう一度買ってもいいとすら思っている。値段が上がらなければね。
CASIOの腕時計(MDV-106-1AV)を買う
よく失くすものベスト2というのがあって、僕の場合傘と腕時計。この二つは41年間の人生で本当によく失くしてきた。
傘は共感してもらえると思う。しかし腕時計を失くすとは一体どういうことのなのか。
僕は軽いアトピー持ちで、ずっと時計をつけていると痒くなってしまうのです。だから1日の中で適当につけたり外したりしている。そりゃ失くすよね。
はっきり言おう。僕は腕時計が好きだ。ムック本なんかがコンビニで売られているとついつい買ってしまう。だけど今までで一番高かった時計はApple watch 42000円。だって失くすから。
できることならジャガールクルトかIWCがほしい。もらえるものなら神様ノーチラスをください。でも僕には一生縁がない。さすがにこのレベルの時計を失くしたら一生立ち直れない。高いものなら失くさないという話もあるが、僕は常識が通用する男ではない。失くす。確実に失くす。
まあ日常生活はスマホがあれば事足りるわけで、もうずいぶん長いこと、そうだなあ、10年くらい、腕時計はほぼつけずに過ごしてきた。例外はApple watchだが、充電が面倒になって一ヶ月で机の奥に。
腕時計は最低限のマナーみたいな会社もある。でも僕はそういうところで働いていない。7時になるとみんな酒飲みながら仕事するような職場で働いている。だから特に困ることもない。
冠婚葬祭のときには祖父から代々引き継がれたSEIKOのシルバーウェーブがある。親父からグランドセイコーだぞこれ、と言われて10年くらい信じて恥ずかしい思いをした。ただそういう問題ではない。親子の絆の話なのだ。
腕になにもつけないまま問題なく三十代を過ごしたが、ただ、子どもができて少し考えが変わった。手がふさがることが増えるので、腕に目をやれば時間がわかるというのは正直便利。あと、子どもの前であまりスマホを出したくない。ついつい検索とかしちゃって格好悪いパパになっちゃうし。子どもはゲームやりたがるし。
それで腕時計でも買おうと思った。
しかし条件は厳しい。高価なものは前述の理由+子どもに壊されたらと思うととても買えない。安い自動巻きはオーバーホールのコストを考えると馬鹿馬鹿しくなってくる。かといって中価格帯のクオーツはもっと買う気にならない。電波とかワールドタイムとかいらないし。海外とか行かないし。
さらに敏感肌なので、革や布ベルトは不可(夏にちょっと汗をかくとすぐ痒くなってしまう)。そんなことを考えているとどんどん自分の時計相場感が下がってきて、一万円でも高けーみたいな気分になってくる。どこの口がジャガールクルトとか言うのか。
僕も41歳のおっさんとしてG-shockは嫌いではない。そして41歳のおっさんだけに、買うならキアヌリーブスが映画で使っていた通称スピードモデル(DW-5600)がいい。
しかし、この時計は昔買ったことがあってすでに一度失くしている。別に同じものをまた買ったっていいんだけど、やっぱそれじゃつまらない。かといってG-shockで他にほしいものはない。
タイメックスならどうか。これもすでに失くしている。アイアンマン。それに、なんかデジタルウォッチは今の気分ではない。Apple watchをほとんど使わなかったのが心に残っているのかもしれない。できれば今回は針のついたものにしたい。
41歳のおじさんの腕に巻かれていたらスウォッチのほうから三行半をつきつけてくるような気がする。SYSTEM51には大変興味はあるが、僕の使い方だと2年ももたないだろう。同様の理由でSEIKO5も却下。いやだから安い自動巻きに惹かれるのはやめろって。
困った、、、悩みながらwebを徘徊すること約2日。候補は2つに絞られた。まずSEIKOのダイバー、SKX007KC。通称ブラックボーイ。いやだから安い自動巻きに(以下略)。もう一つはCASIOの同じくダイバー、MDV-106-1AV。こっちはクウォーツ。どちらも逆輸入モデル。
実はダイバーって今まで持ったことがなかった。ダイビングしないから。同様の理由でパイロットウォッチも持ったことはない。パイロットではないから。ただ、41歳のおっさんが今更こだわるところではない。海外行かないのにワールドタイマーというのは許せないが、ひとつここは度量の大きいところを見せていこうじゃないか。
もしかしたらヨドバシカメラの時計館みたいなところだったら実物を見られるのかもしれないが、時間がないので今回はwebで済ますことにする。ブラックボーイとMDV-106-1AVどちらにすべきか。値段はまあまあ違う。前者が18000円くらい。後者は6000円くらい。
調べたところによるとブラックボーイはけっこう歴史のあるモデルらしく、歴史好きな僕のハートにぐさりとくる。自動巻きというところも心惹かれ、正直なところ前言撤回してしまいそうな勢いがある。
だがしかし。SEIKOのダイバーに関しては昔からお気に入りのモデルがある。SBDX001。今はSBDX017という名前になっている。001のほうは10万円代後半で買えたということもあって、10年くらい迷い続けて結局買ってない。ときどき店で売られているのを見ては、「ええなあ、、、」なんてつぶやいている。もしブラックボーイを買ったらいつまでもSBDX001と比較してしまいそうで怖い。
一方のMDV-106-1AV。6000円なら失くしても落ち込むことはない。一年使えば元を取ったと感じるだろうし、クオーツなのも気分が楽だ。シンプルなルックスも好みである。
そんなわけでMDV-106-1AVを手に入れた。アマゾンでポチり。レビューを見ると箱なしで送られてきたりもしたそうだが、僕のはCASIOの箱入りだった。ただ別にそこにこだわりはないので、箱が欲しかった人に送ってあげればよかったのにと思う。正直パチもんだったとしても気にならない。ちゃんと動くなら。
なにしろ評判のみで買ってしまった時計なので、実際どうかなあ、なんて思っていたが悪くない。何人かのレビューに書かれていた通りウレタンベルトがちと安っぽいが、それを除けば3万円と言われれば信じてしまいそうな雰囲気がある。さすがに文字盤なんかはペラペラだがそれがなんだというのだ。
サイズもほどよし。僕の腕回り18cmにちょうどいい大きさ。現代の時計を見慣れている人から見ればむしろ控えめに映るかもしれない。
以来ほぼ毎日身につけてる。ランニングのときも風呂に入っているときも。風呂に時計をつけて入るなんて間抜けもいいところだってずっと思っていたけれど、子どもと一緒に「どぶん!!」なんて言いながら風呂に投げ込んだりするのはとても楽しい。
あ、でもこのブログを読んで興味を持たれた方は自己責任でお願いします。裏蓋には20BARと書かれているので生活防水レベルだと思われる。この時計つけてダイビングする人はそうそういないような気もするが、一応補足。