40th Engineering

フリスクのCMをご存知ですか?日常の中にアイデアが降りてくる瞬間を切り取った傑作です。そんな「ピーン」とした瞬間を記録に残したくてブログを始めました。現状ほとんど買い物日記ですが。

CASIOの腕時計(MDV-106-1AV)を買う

よく失くすものベスト2というのがあって、僕の場合傘と腕時計。この二つは41年間の人生で本当によく失くしてきた。
 
傘は共感してもらえると思う。しかし腕時計を失くすとは一体どういうことのなのか。
 
僕は軽いアトピー持ちで、ずっと時計をつけていると痒くなってしまうのです。だから1日の中で適当につけたり外したりしている。そりゃ失くすよね。
 
はっきり言おう。僕は腕時計が好きだ。ムック本なんかがコンビニで売られているとついつい買ってしまう。だけど今までで一番高かった時計はApple watch 42000円。だって失くすから。
 
できることならジャガールクルトかIWCがほしい。もらえるものなら神様ノーチラスをください。でも僕には一生縁がない。さすがにこのレベルの時計を失くしたら一生立ち直れない。高いものなら失くさないという話もあるが、僕は常識が通用する男ではない。失くす。確実に失くす。
 
まあ日常生活はスマホがあれば事足りるわけで、もうずいぶん長いこと、そうだなあ、10年くらい、腕時計はほぼつけずに過ごしてきた。例外はApple watchだが、充電が面倒になって一ヶ月で机の奥に。
 
腕時計は最低限のマナーみたいな会社もある。でも僕はそういうところで働いていない。7時になるとみんな酒飲みながら仕事するような職場で働いている。だから特に困ることもない。
 
冠婚葬祭のときには祖父から代々引き継がれたSEIKOのシルバーウェーブがある。親父からグランドセイコーだぞこれ、と言われて10年くらい信じて恥ずかしい思いをした。ただそういう問題ではない。親子の絆の話なのだ。
 
腕になにもつけないまま問題なく三十代を過ごしたが、ただ、子どもができて少し考えが変わった。手がふさがることが増えるので、腕に目をやれば時間がわかるというのは正直便利。あと、子どもの前であまりスマホを出したくない。ついつい検索とかしちゃって格好悪いパパになっちゃうし。子どもはゲームやりたがるし。
 
それで腕時計でも買おうと思った。
 
しかし条件は厳しい。高価なものは前述の理由+子どもに壊されたらと思うととても買えない。安い自動巻きはオーバーホールのコストを考えると馬鹿馬鹿しくなってくる。かといって中価格帯のクオーツはもっと買う気にならない。電波とかワールドタイムとかいらないし。海外とか行かないし。
 
さらに敏感肌なので、革や布ベルトは不可(夏にちょっと汗をかくとすぐ痒くなってしまう)。そんなことを考えているとどんどん自分の時計相場感が下がってきて、一万円でも高けーみたいな気分になってくる。どこの口がジャガールクルトとか言うのか。
 
でも実際のところG-shockとかタイメックスの需要ってこういう時計難民によって支えられているのではないかと思う。G-shockつけてるおっさんって結構多いよね。
 
僕も41歳のおっさんとしてG-shockは嫌いではない。そして41歳のおっさんだけに、買うならキアヌリーブスが映画で使っていた通称スピードモデル(DW-5600)がいい。
 
しかし、この時計は昔買ったことがあってすでに一度失くしている。別に同じものをまた買ったっていいんだけど、やっぱそれじゃつまらない。かといってG-shockで他にほしいものはない。
 
タイメックスならどうか。これもすでに失くしている。アイアンマン。それに、なんかデジタルウォッチは今の気分ではない。Apple watchをほとんど使わなかったのが心に残っているのかもしれない。できれば今回は針のついたものにしたい。
 
スウォッチ?これもすでに2本失くしているが、バリエーションは山ほどあるからもしかしたらお気に入りが見つかるかもしれない。でもなあ、スウォッチはあまりに軽すぎるんだよなあ。
 
41歳のおじさんの腕に巻かれていたらスウォッチのほうから三行半をつきつけてくるような気がする。SYSTEM51には大変興味はあるが、僕の使い方だと2年ももたないだろう。同様の理由でSEIKO5も却下。いやだから安い自動巻きに惹かれるのはやめろって。
 
困った、、、悩みながらwebを徘徊すること約2日。候補は2つに絞られた。まずSEIKOのダイバー、SKX007KC。通称ブラックボーイ。いやだから安い自動巻きに(以下略)。もう一つはCASIOの同じくダイバー、MDV-106-1AV。こっちはクウォーツ。どちらも逆輸入モデル。
 
実はダイバーって今まで持ったことがなかった。ダイビングしないから。同様の理由でパイロットウォッチも持ったことはない。パイロットではないから。ただ、41歳のおっさんが今更こだわるところではない。海外行かないのにワールドタイマーというのは許せないが、ひとつここは度量の大きいところを見せていこうじゃないか。
 
もしかしたらヨドバシカメラの時計館みたいなところだったら実物を見られるのかもしれないが、時間がないので今回はwebで済ますことにする。ブラックボーイとMDV-106-1AVどちらにすべきか。値段はまあまあ違う。前者が18000円くらい。後者は6000円くらい。
 
調べたところによるとブラックボーイはけっこう歴史のあるモデルらしく、歴史好きな僕のハートにぐさりとくる。自動巻きというところも心惹かれ、正直なところ前言撤回してしまいそうな勢いがある。
 
だがしかし。SEIKOのダイバーに関しては昔からお気に入りのモデルがある。SBDX001。今はSBDX017という名前になっている。001のほうは10万円代後半で買えたということもあって、10年くらい迷い続けて結局買ってない。ときどき店で売られているのを見ては、「ええなあ、、、」なんてつぶやいている。もしブラックボーイを買ったらいつまでもSBDX001と比較してしまいそうで怖い。
 
一方のMDV-106-1AV。6000円なら失くしても落ち込むことはない。一年使えば元を取ったと感じるだろうし、クオーツなのも気分が楽だ。シンプルなルックスも好みである。
 
そんなわけでMDV-106-1AVを手に入れた。アマゾンでポチり。レビューを見ると箱なしで送られてきたりもしたそうだが、僕のはCASIOの箱入りだった。ただ別にそこにこだわりはないので、箱が欲しかった人に送ってあげればよかったのにと思う。正直パチもんだったとしても気にならない。ちゃんと動くなら。
 
なにしろ評判のみで買ってしまった時計なので、実際どうかなあ、なんて思っていたが悪くない。何人かのレビューに書かれていた通りウレタンベルトがちと安っぽいが、それを除けば3万円と言われれば信じてしまいそうな雰囲気がある。さすがに文字盤なんかはペラペラだがそれがなんだというのだ。
 
サイズもほどよし。僕の腕回り18cmにちょうどいい大きさ。現代の時計を見慣れている人から見ればむしろ控えめに映るかもしれない。
 
以来ほぼ毎日身につけてる。ランニングのときも風呂に入っているときも。風呂に時計をつけて入るなんて間抜けもいいところだってずっと思っていたけれど、子どもと一緒に「どぶん!!」なんて言いながら風呂に投げ込んだりするのはとても楽しい。
 
あ、でもこのブログを読んで興味を持たれた方は自己責任でお願いします。裏蓋には20BARと書かれているので生活防水レベルだと思われる。この時計つけてダイビングする人はそうそういないような気もするが、一応補足。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ニューバランスのM1500 NAVを買う(&M530を褒める)

常々このブログで申し上げているように、モノには相場というものがある。人それぞれの価値観と言ってもよい。今回取り上げたいのはスニーカー。人はスニーカーにいくらお金をかけられるのか。
 
結論から述べさせていただくと、9800円。これが僕にとって長くスニーカーのMAX価格であった。さすがにこれ以上は出せない。11800円とかも無理。僕のモットーは「セールでは買わない」なんだけど、どうしてもほしいスニーカーがあったら9800円以下になるまで待つ。それが僕の矜持。
 
というか、そもそもスニーカーに全然こだわってこなかった。すぐ駄目になっちゃうから。さすがに踵を潰して履いたりはしないが、スニーカーの寿命はせいぜい2年だと思ってた。2年過ぎたらソールなんかなくなるものだと思ってた。汚れたら体育館履きと同じように、靴用石鹸をブラシになすりつけて、ゴシゴシこすって天日干しするのが当たり前だと思ってた。
 
ところが2年前。どうも大人のスニーカーマナーは自分が思っているものと違うらしい、と気づいた。大人はもっとスニーカーを大事に履くものらしい。水たまりに「ウヒャッホー!」とか飛び込んだりはしないらしい。そしてどうも、安いスニーカーと高いスニーカーは、だいぶ履き心地が違うらしい。
 
ふーん、そういうもんかねえ。と改心して、ニューバランスのM530というシューズを買ってみた。ABCマートだったと思う。ニューバランスの履き心地がいいという噂を聞きつけて、店まで出かけていったのだった。
 
ニューバランスは20代の頃お世話になっていた。東京靴流通センターで買った6800円くらいのやつ。最後のほうはヒールが斜めに削れすぎておかしな歩き方になるくらい履きつぶした。別に履き心地がよかった記憶はない。
 
ABCマートの店内にずらりと並んだニューバランスを見回して、まずは街でよく見かける定番ぽいものを手にとってみた。ML574か、MRL996だったと思う。僕の乏しい知識では、まあニューバランスといえばこれかな、という感じのやつ。東京靴流通センターで買ったのもこんな雰囲気だったし。
 
が。41歳の足にはNのロゴがでかすぎた。なんというか気恥ずかしいぐらい大きすぎた。ニューバランスってカリフォルニア風キャンパスボーイが履いているイメージだったのだけど、靴に突きつけられた気がした。「あなたはもう大学生ではないですよね。というかその倍生きてますよね。なんでまた、私が似合うと思ったんですか?ご自身のこと、あまりわかっていなんですか?」とこんこんと諭された気がした。Nのロゴに。
 
そうか。。。俺はもうニューバランスが似合わない年齢なのか。。。なんてめまいを覚えながら帰ろうかと思ったんだけど、念のためと思ってもうちょっと見回してみたら、Nが小さいニューバランスって結構あるのね。知らなかった。しかも結構価格帯高めのやつ。
 
ああ、そういうことか、と。大きなNロゴが似合うような大学生は、貧乏だから値段も下げてやろうかと。その分中年の今だにスニーカーにこだわるようなおっさんからは金をむしり取ってやろうと。そういうニューバランスの商魂がプンプンした。
 
よろしい、ではそれに乗ってやろう。僕もこうやって次世代にバトンを引き継いでいくんだなって少々感慨深く、でも2万円を超えるようなスニーカーなんてアホかと思っているから間をとってM530を試し履きしてみた。
 
色はグレーで踵にencapとか書いてある。サイズもほぼジャストの26cm。スニーカーなんてぶかぶかに履くもんだとずっと思っていたのだけど。もう41歳だから足元からタイトに。
 
おお、ソール硬いのね。というのが第一印象。コンバースとかバンズとかスタンスミスとかならともかく、現代スニーカーなんてもれなくバネでも入っているんじゃないかってレベルでふわふわなソールが一般的だと思っていたから、この硬さに初めは面食らった。しかしABCマート内を縦横無尽に歩き回って感じたこと。この硬さ、悪くない。しかもフィット感、すごくいい。
 
ジャストサイズのきちんとしたスニーカーって、こんな感じなんだ、と気づかされた思いだった。たまに日本は靴文化がないなんて主張するアホがいて欧米かよ死ねよなんて思っていたけど完全に僕が間違っていた。ごめんなさい。
 
一応念のためNロゴが大きいシューズとかも履いてみたんだけど、僕の足にはM530がしっくりくるようだった。まあ実際のところは作りにそれほど違いはないのかもしれず、ただの思い込みかもしれないのだけど。一つ言えるのは、encapというソールが気に入ったということだ。正直好みは分かれると思う。硬すぎると思う人もいるかもしれない。
 
それで結局M530を買ってみたんだけど、これがすごくよかった。なんというかきちんと歩いている気がする。日本には靴文化がないなんて(以下略)。買った当初は、歩くたびに感動して横にいるカミさんにウンチクたれたりしてずいぶん疎ましがられた。もうニューバランスしか買わない。M530しか買わない。そう思ってこの2年間。休日はほぼこれ一足で過ごした。
 
、、、ええと、すみません、M1500の話ですよね。ようやく本題に入りつつあるわけですが、小さな子どもがいると公園に行ったりボール蹴ったりするわけで、もうどうやっても汚れてくるんですよ。大人のスニーカー講座初級編といえど。相変わらずM530は僕の足にジャストフィットしてこれなしにはやっていけないくらいの雰囲気醸し出しているのだけど、さすがに子ども専用にしないといけないくらいのヨレ方になってきた。
 
これはもう一足買うしかないな、おすまし用に。と覚悟を決めたのが2016年クリスマスシーズン二ヶ月前。
 
はじめはM530をもう一足買おうかと思っていたんだけど、子ども専用とはいえ現役が一足あるし、せっかくのクリスマス。もう少しなんというかこう、特別感がほしい。そんなことを考えながら大好きなオッシュマンズに足を運んだら、M1500が飾られていた。正直Nロゴ小さすぎ!だけどカッコええなあ、、、。
 
しかし価格はほぼ3万円。僕のスニーカー相場感を大阪米騒動レベルで打ち壊してくる。いや無理だろ、さすがにスニーカーにそんな大枚払うのは無理。だってせいぜい2年しかもたないんだから。革靴と違ってソールの交換はできないし、汚れとか靴墨でごまかせないんだから。オッシュマンズの有能な店員さんも、こいつは買う顔ではないと判断して寄ってこない。その場はすごすごと退散した。
 
しかしその後僕の頭からM1500が離れることはなかった。気がつくと検索してしまう。セールはやってないのか。どこかでセールは。セールはどこだー。と探すこと一ヶ月。うん、セールはやってない。ニューバランスのシューズに関していうと、セールに入ってくるものとこないものがはっきり分かれていて、M1500は全く入ってこない。M530はまあまあ入ってくる。
 
どうも定価で買うしかない。まあそれならそれで納得できる。後でセール情報を見つけて、この馬鹿馬鹿馬鹿なんて壁に頭打ちすえなくて済む。しかしスニーカーに3万。頭おかしいぜ。
 
そのとき天からピーンとアイデアが降りてきた。ニューバランスって修理できるのかいな。さっそくwebへGO!
 
結論。ソール交換とライニングなら修理できた。ソールが8000円。ライニングつけて12000円(2016年価格)。それだけお金を払うなら、M530をもう一足買えるよね?という無粋なツッコミは勘弁してほしい。というかもうすでに散々僕が僕に突っ込んだから許してほしい。これは男の意地の物語である。
 
僕が今までにソールを変えた靴は一足だけでトリッカーズのフルグローブなのだが、革底だと滑りすぎていつか大怪我しそうだったので、15年目くらいのときにダイナイトソールに変えたのだった(あまりに滑るものだから年2回くらいしか履いていなかった)。
 
靴自体はまだ今ほどトリッカーズが高くなかった時期に買ったもので3万円台半ばくらいだった記憶がある。そこに2万円近くかけてソールを変えたわけでちょっとアホかと思ったが、まあこの靴は一生履くような気もしたし納得できたの。しかし果たしてM1500は一生とは言わないまでも10年くらいは履けるのだろうか。修理さえすれば。
 
わからない、、、わからないよ、、、。もうほんとハゲるのかというレベルで悩んだ。クリスマスに3万円というのは決して小さくない出費だが、まあ許容できないことはない。カミさんにはイルビゾンテの財布を買ってあげることになっていたから、金額的にもちょうど釣り合う。しかしスニーカーに3万て。
 
悩みに悩んだ末出した結論が、「アッパーがレザーだったら長く履けるかも」。それでM1500 NAVにしました。NAVというのは多分ネイビーの略ね。つまりスニーカーではなく革靴と考えることにした。革靴で3万ならまあ仕方ない。その気分をスニーカーに転用したのだった。
実は一番ほしかったのはM1500ではなく、そのハイカット版(といっても見た目はそれほど変わらない)のMH1500だった。それの限定モデルBTというやつ。こげ茶のベースカラーに差し色のオレンジとアクアブルーが超かっこいい。でもなー。スエードベースのMH1500 BTは、多分自分には長く履けなそうな気がした。どこかで駄目にしてしまう。
 
 
すごく迷ったが泣く泣く諦めた。来年あたり場末の靴屋でセールに出ていることを心の奥で願いながら諦めた。1万円台まで落ちていたら運命だと思って買おう。まあ出てこないだろうけど。
 
しかし、M1500 NAVも負けず劣らずかっこいい。というか正直カミさんウケはこっちのほうがずっとよかった。都会的ハイセンスなシャープさを感じるらしい(彼女の表情から読み取ると多分そう言ってくれている)。
 
12/25の朝、サンタさんが枕元に置いてくれたそれを履いて、さっそく散歩してみた。うん、悪くない。正直M530と履き心地に違いはない。というか僕レベルでは全く違いがわからない。改めてM530の素晴らしさを感じる。しかし重要なポイントはそこではないのだ。ルックス、そしていざとなればソールを変えて長く履ける安心感。そこに期待して買ったのだからいいのだ。
 
今後子どもの教育費その他でほしいものが買えないことも増えてくるだろう。しかし今の僕にはM1500がある。子どもの相手用にM530を買い換え続けながら、このM1500を人生後半の一足としてともに歩んでいこうじゃないか。そう自分に言い聞かせ、僕は今年、スニーカーの相場を大きく引き上げたのだった。
 
 
 
 
 
 
 

ORTLIEB(オルトリーブ)のヴェロシティ(バックパック)を買う

子どもができると両手がふさがることが多くなるので、バックパック、いわゆるリュックサックは重宝する。でもここ数年、自分用のは持っていなかった。必要なときはカミさんのを借りていた。

 

以前はハグロフスの15Lくらいのを愛用していた。ボロボロになるまで使い込んだ。多分10年以上。今でこそハグロフスってどこにでもあるけど、当時はほとんど見かけなかったような気がする。

 

自転車通勤をするようになって、そろそろ自分用のバックパックがほしくなってきた。15Lかでかくても20Lくらいのやつ。持ち運ぶものはほとんどないのだけど、弁当持参だからボディバッグでは足りない。

 

さっそく店を回ってみる。高い。いや、申し訳ない、いつもこのブログで高い高い言っているような気がするが、本当に高いんだからしようがない。1万越えは当たり前、ちょっといいなと思うのは2万とか平気でオーバーしてくる。

 

いやそりゃ山とかならね。僕もクオリティ追い求める気持ちはやぶさかじゃない。下手すりゃ命関わってくるし。

 

だけど、用途の99.9%はアーバン(都会)。山なんて3年に一度子ども連れて高尾山でも登る?のレベル。そんな人間にオーバークオリティとかまったく不要。

 

しかし一方。たとえアーバン使いであろうが機能にこだわってこそ男。たとえば雨完全シャットアウト!ドキドキする。いや、雨降ってたら自転車通勤しないけど。

 

この矛盾にベストアンサー出してくれるアンダー1万のバックパックがほしいわけですよ。なんでマーケティングの方、そういう企画出してくれないんだろう、ほんと。バカ売れ間違いなしなのに。

 

そして、もう一つ重要なことがあった。バックパックといえば大学生。ゆえに大学生が使うようなバックパックは使いたくない。41歳のおじさんとしては。

 

うーん、これ、難しいよなあ。だって自転車通勤がメインなわけだから、革とかましてやハリスツイードとかじゃちょっと違うわけですよ。タフじゃなきゃ。となるとアウトドア用リュックということになって、そうなるとそこらの大学生ともろかぶりなわけですよ。

 

ノース・フェイスとかミレーとか嫌いじゃないけど、もうほんと街でうじゃうじゃしてる。うじゃうじゃ。40歳のおじさん・おばさんとかぶるなら別にいいんだけど、大学生とはかぶりたくない。大学生じゃないから。

 

そんな思いで帰宅。webを検索。いろいろ調べた挙句、オルトリーブのベロシティというバックパックが気に入った。20L。

 

ネットの噂によると、非常時には浮輪代わりになるとかならないとか。マジか。「ああ、溺れる!」「そんなときこそオルトリーブのベロシティの出番よ!」「それー」「プカー」そんなシチュエーションを思わず夢想してしまう。

 

これは買うしかないな、と思うけれど、相場は13000円ほど。高い。モノには相場というものがあって、僕の中でバックパックはアンダー1万。ここは譲れない。どうしたものか、、、。と思案していたところ、海外のサイトで買ってみたらどうかと閃いた。ピーン。

 

で再び検索の海へ。Wiggleというサイトを見つける。以前も見たことがある。評判もそこそこらしい。オルトリーブのベロシティは送料込で9000円くらい。

 

まあ9000円なら万が一詐欺られても諦めがつく。という自分の懐がでかいところと13000円をありえないと言うことがまるで矛盾しているんだけどここでは考えないことにする。ペイパルでブラックをポチり。

 

10日ほどで届いた。見る限り偽物ではないような気がする。根拠はない。精悍なルックス。悪くない。大学生も持っていそうな気もするが、記憶を辿る限り電車で出くわしたことはないと思うから、まあかぶりは誤差の範囲だろう。

 

チャックがなくて上部の開口をぐるぐると巻いて蓋をするタイプ。防水性も高そうだ。。。これは試すしかない。

 

ぐるぐる巻いて、風呂場に持っていって水を張った浴槽にポーン。浮かんでる、浮かんでるよ!!!でも、どうみても浮輪にはならんな、これ。

 

 

 

 

 

bernのヘルメットを買う

一枚で複数の用途に使える服が好きだ。でもリバーシブルの服は好きではない。この違い、わかってもらえるだろうか。
 
一応説明すると、例えば街でも山でも快適かつオシャレにキメられるアウトドアジャケット。これを探すのは結構な労力とそれなりの審美眼が必要だと思っている。一方リバーシブルは5000円で2度お得みたいなのがイマイチ。リバーシブルでも表はスカジャン、裏はスーツみたいなのがあったら絶対買うんだけど。
 
と極めて無意味なマイルールを披露したところで、bernのヘルメットの話。
 
不思議なもので自分に子どもがいると急に「安全」が重要なテーマになってくる。結論から言うと、「自転車通勤のときはヘルメットかぶろうかなあ」という気になってくる。
 
まあロードレーサーに乗って自動車とタメ張るような走り方をするわけじゃないから、正直いらないといえばいらない。ただ、通勤となると毎日のことだし、ときには気が緩むこともある。
 
世の中には取り返しのつかないことが、残念ながらある。ヘルメットをかぶるだけでその可能性を少しでも減らせるのならやっておこう。そんな気持ちが子どもがいると増してくる。
 
ヘルメットを買おうと考えたもう一つの理由がウインタースポーツ。もう十年以上ご無沙汰しているが、スキーもスノーボードも好きだ。今年こそは小一の長男をゲレンデデビューさせたいと思っているが、当然ヘルメットは必須。なんなら全身にプロテクターをつけてもらいたいくらい。かくにも父親というのは、子どもの安全が気になるものなのだ。
 
子どもにヘルメットを強制するからには、親もかぶらねばなるまい。過去着用したことは一度もないが、どうも巷の噂では、最近は雪山でヘルメットをかぶるのがスタンダードだそうだ。本当かどうかわからないがいい傾向だと思う。リフト待ちでヘルメット被っているスノーボーダー、なんかクールに見えたしね。
 
ということで自転車通勤と雪山を兼用できるヘルメットがほしくなったのだった。それぞれ買えばいいじゃーん、って思うでしょ。僕も昔はそう思ってた。でも自転車通勤はともかく、雪山なんて年に1、2回しか行かない。そのためだけのヘルメット。お金もさることながらしまっておくスペースがもったいない。そう考えたらリバーシブルってすごくいいじゃん、と思ったが今回は触れないでおく。
 
そんなわけで神田小川町のビクトリアへGo!実を言うとその前にも新宿近辺のサイクルショップをふらふら回ってみたのだが、これぞというものが見つけられなかった。ロードレーサー用のヘルメットはたくさんあったのだけど。僕がほしいのはMTB系。あっても3万軽く超えてきたり。バイクに乗っていた経験からヘルメットにケチるのはよくないとしっているのだけど、やっぱり3万越えは高すぎる。
 
それでアプローチを変えて雪山のほうから迫ってみたというわけ。
 
で、ビクトリア。今度はゲレンデ用のヘルメットがたくさん。あたりまえか。しかもすごい数。こんなに置いてあるということは、本当にヘルメットかぶるのが当然という時代になっているのか。50種類以上はあるのではなかろうか。
 
ぶらぶらと歩きまわること5分。当たり前の話であるが、見るからに雪山ヘルメットという感じ。耳までしっかり覆われている。
 
うーん、これはなあ、、、。真冬ならありかもしらんが残り3シーズンの通勤には使えないだろうし、なにより「これからスノボー行くんですか?自転車乗って?」感満載。なんというかもうバリバリな感じ。
 
しかも結構高い。3、4万くらいがメインの価格帯な感じ。周りを見渡すと値札を睨みつけているの僕くらい。老若男女、ニコニコしながら試着している。みんなよくこんなの買うなあ。
 
うーん困った。どうするかなあ。やっぱり兼用とかそういうのって神様が甘いって言っているのかなあ。とふらふらすること1分。展示品限りのセール品コーナーでbernのヘルメットが1.3万円くらいで売ってた。おおっ!
 
bernの名前は知っていた。スケーターとか自転車のイメージだったのだが、ゲレンデ用のヘルメットもつくっていたのね!とその場で検索する。普通につくってた。展示してあったのはMACONというモデルの耳当て付きで、bernにおけるスタンダードのひとつらしい。この耳当ては簡単に外すことができる。All Seasonとサイトでも謳っている。
 
これだよ、これこれ。セールコーナーには白と黒とふたつあった。黒のほうが気に入ったが、あいにくサイズがXXL。白はXL。どちらも頭に合わなそうだ、、、。XXLて。
 
諦めるのも癪なのでとりあえず白からかぶってみる。うん、すげーきつい。、、、、きつい?XLなのに??
 
愕然とした。いや確かに身長低いわけではないけど。176cmくらいはあるけど。ついでに顔大きいねって、そこはかとなく言われてきたこの40年だけど。でもXLがきついってどういうこと?俺服のサイズMだよ??そしてカーキをかぶる。XXLジャストフィット。まじか。
 
このときのショックは結構強くて試着用の鏡を20秒くらい見ていた。後ろを邪魔そうに女の子が通り過ぎるまで見てた。XXL、、、。XXL、、、。
 
後でマジマジとサイトを見たところ、bernの日本の公式ショッピングサイトっぽいとことでは、下のサイズはMからだった。M、L、XL、XXL、XXXLまである。日本人のSサイズがMサイズということか。それで少し気分がよくなったがそれでもXLまでだよなあ、、、。XXLて。
 
ちなみに本国USのサイトを見るとしっかりSサイズからあった。亜細亜の悲しみを感じる。ついでにいうと、ドル建ての値段はやっぱり安い。ヘルメットってこのぐらいの値段だよなあ、と思う。まあ関税とか商社の取り分とかいろいろあるのはわかる。
 
白(XL)を無理やりかぶって無理やり買おうか迷ったが、頭痛が出るレベルなので諦めた。すごく不本意だがカーキを買う。いや、黒のほうが気に入っていたんだけど。
 
レジに持っていくと男の店員さんがチラリとサイズを確認したような気がした。「展示品なので返品はききませんがきちんとご試着なされましたか」とか聞かれるかなあと思って待っていたら僕の顔見てふっとほほえんでうつむいた。ああ、この人きちんと試着したんだなって顔をしてた。
 
というわけで、僕は今bernのヘルメットをかぶって自転車通勤している。なかなか似合っていると自分でも思う。なにしろジャストフィットだから。

N-3Bを買うか迷っている

僕は大学時代の四年間の冬をN-3Bだけで過ごした。N-3Bだけでだ。
 
、、、いや、ちょっと盛りすぎた。古着屋で一万くらいで買ったグローバーオールのダッフルコートも着ていた気がするが、ほとんどN-3Bだったのは事実だ。多分大学時代の僕を思い出せる人は皆N-3Bがセットになっていると思う。
 
別にミリタリージャケットにそこまで思い入れがあったわけではない。ただN-3Bだけは別だった。高校時代からいつか着てみたいと思っていた。アルファとかアビレックスとかじゃない。本物の米軍払い下げN-3Bがほしかった。
 
ただ、大してオシャレ少年でも、オシャレ少年の友達がいたわけでもない自分には、本物のN-3Bを買う方法なんて皆目検討がつかなかったのだ。
 
まだインターネットが普及していなかった、情報にとても価値があった時代。高校生にとってパソコンとはPC-98であり、5インチのフロッピーディスクと3.5インチのフロッピーディスクが混在している頃であり、フロッピーディスクを読み込んでなにをしていたかといえば三国志だった時代だ。
 
大学に進学して東京の多摩地区に住むことになった。北関東出身の自分が言うのもなんだが、当時の多摩は切り立った険しい山に囲まれており、冬は都心に比べて5度気温が低かった。バイクでも乗ろうものなら、凍死寸前まで追い込まれる。防寒具は必須だった。
 
いかにも脱サラして始めましたみたいな古着屋で、本物らしきN-3Bを見つけたのは大学1年の10月だった。本物らしきと書いたのは、最後まで本物かどうか確かめる術を知らなかったから。ただ、多分本物だったと思う。内側に穴とか空いてたし。そこから綿とか漏れてたし。少なくとも高校時代に友人が着ていたナイロンベースのN-3Bではなかった。この時点で僕にとっては本物も同然である。
 
値段は覚えていないが、大学時代に2万を超える服を買った記憶はないから2万以下だろう。以来4年間、僕の冬は常にN-3Bとともにあった。
 
そして、いやーN-3Bってあったかいのね。社会人になってからいろいろなジャケットを着てきたが今だにN-3Bを超えるものに出会ったことがない。ほんと最強のアウター。とりあえずN-3Bを着ておけばなんとかなる、その気持ちはいまでも変わっていない。
 
問題はだ。四十を超えたおっさんがN-3Bを着ることがありなのか、なしなのか。これは結構意見が分かれそうな気がする!、、、と思って「N-3B 中年」「N-3B 40歳」とか検索しても全然活発な議論になってない。おかしい。「いやいや中年だって全然N-3Bありっしょ」で出てこないなのか「もうそもそもありえないよね」でないのか、全然見当がつかない。
 
小汚いおっさんが薄汚いN-3Bなど着込んでいたら、これはもう本当に救いがないわけで、ここは断固たる自律心が求められるわけだが、小汚くなければいいのか?どうなんだ?
 
今までの話の流れでお気づきかと思うが、僕は今N-3Bがほしい。すごくほしい。だってあったかいんだもの。自転車通勤で使えそうなんだもの。もはや本物かどうかにこだわりはなく、むしろデザイナーブランドかなんかで現代風にアレンジしてあってもいい。そのほうが小汚く見えなそうだし。
 
でもほんとどうなんだろうおっさんN-3B?アドバイス求む!!!

パナソニックのオフタイム(電動アシスト折り畳み自転車)を買う

※2017年6月。パナソニック オフタイムを購入して約一年が過ぎたので、レビュー追記。

 

 

 

はじめに言っておくと、僕はパナソニックのオフタイムという電動アシスト折り畳み自転車をえらく気に入っている。もうこれなしには生活できない、というくらいの相棒。バディ。

 

ただ、この自転車はユーザーを選ぶというか、自分の生活をよく考えてから買ったほうがいいと思う。本当にオフタイムである必要があるのか??ということですな。

 

というのも、オフタイムは電動アシストだから、高い、重いの二重苦を抱えている。

 

高いはまあ個人の価値観だからお財布の中身と相談してね、で終わるのだけど、問題は重さ。20kgありますぜ!自衛隊員さんや引っ越し業者さんなら電車輪行余裕かもしれないが、普通の人はまず無理な重さ。いや、マジ無理。

 

そうすると、折り畳む理由ってなんなの?という話になってくる。理由は二つしかなくて、車載したいか、駐輪場の確保に苦労しているかそのどちらか。

 

でもねえ、車載で遠出して、爽やかな風景の中を折りたたみ自転車で颯爽と走る、みたいなシチュエーションって確かに憧れるんだけど、電動アシストってそんなに必要なの?って話です。たぶんそこまで使わない、実際。

 

一方の省スペース化。これに関しても電動アシストが必要なの?って話で。折りたたみだけならもっと安くて軽い自転車はたくさんある。

 

では、なぜお前はオフタイムを買ったんだ。当然そう思いますよね。

 

【以下、僕がオフタイムを買った理由(長編)】

 

僕は、、、地下鉄が苦手なのです。

 

閉所恐怖症ではないんです。乗るたびに嫌な汗をかくわけでもないし、出かけるときには普通に使う。東京に住んでいると、乗らないわけにはいかないし。

 

ただ、地上か地下か選べるなら、絶対に地上を選ぶ。僕は長く中央線沿いに住んでいたけど、中央線を気にいっているのは、一度も地下に潜らないから。でも、この気持ち、なかなかわかってもらえない。

 

苦手な理由ははっきりしていて、地震のときに地下にいたくないのです。つり革を握りながら窓の外の暗闇を見つめていると、ふと「今ここで巨大地震が起きたら」と考えてしまう。それほど頻繁ではなくて、20回に1回とかその程度。

 

地震のときにはむしろ地下鉄のほうが安全だという話も聞く。でも専門家に面と向かって聞いたわけではないし、本当のところはわからない。だったら地上にいたい。少なくとも自分の足で行き先を決められるような選択肢がほしい。

 

少し前に山手線の内側に引っ越して、職場も変わり、通勤に地下鉄を使うようになりました。時間にしておよそ15分。たいした距離ではない。

 

ただ毎日のこととなると話は別。月20日x往復30分=10時間。一ヶ月のうち、およそ1.4%を地下鉄の中で過ごすことになる、つまり巨大地震が起きたときに地下鉄内にいる可能性が1.4%上がるということ。

 

まあ普段こんなことを深刻に考えているわけではないのです。ただ、ある日「自転車通勤はどうだろう?」と考えた。地下鉄ならドアtoドアで25分。自転車なら、、、と休日を使って職場まで電動アシストママチャリで行ってみたら35分。10分伸びるが許容範囲。

 

しかし、今まで40年間生きてきて、自転車通勤はしたことがない。通学まで含めれば高校時代に遡る。

 

もう我慢のきくティーンエイジャーではないから、雨の日はもちろんのこと、暑いとか寒いとかその程度でやる気がなくなることは容易に想像がついた。

 

職場のビルの地下には駐輪場がある。契約すればすぐにでも借りられるのだが、結構お高い。

 

「本当にお前、自転車で通い続けられるの?」「うーん、、、」という脳内会話を繰り広げること5分。アイデアが天から降ってきた。

 

「折り畳み自転車にすればいいじゃーん」

 

折り畳み自転車!その手があったか!!

 

今の会社は10人足らずの、ほとんど仲間内でやっているようなところで、職場の一角に折り畳み自転車が転がってようが気にする人間は誰もいない。

 

これなら駐輪場を借りる必要もなく、暑いとき、寒いときは地下鉄で行けばいい。1.4%よりも少し確率は下がる。すばらしい。

 

それから折り畳み自転車を調べる日々が始まった。物欲と結びついたときの集中力は我ながらすごい。

 

一週間後には、ブロンプトンBIRDYBD-1)とDAHONの乗り心地の違いについて、身ぶり手ぶりを交えながら語れるようになっていた。一度も乗ったことないけど。

 

しかし、一つ問題があった。職場は高台にあって、ラスト1マイルは登り坂なのだ。

 

電動アシストママチャリならどうってことないが、小径タイヤの折り畳み自転車だとどうなんだ?俺は別に健康のために自転車通勤したいわけではないぞ。

 

周りに折り畳み自転車を持っている人間がいれば借りて試すのだが、あいにくそんな都合のいい友人はいない。はて困った。どうしよう。

 

ここでもう一つアイデアがピコーン!「電動アシストの折り畳み自転車にすればいいじゃーん」

 

でも、そんなのあるのか?調べてみたところ、日本の普通の店で買える電動アシスト折り畳み自転車は、唯一パナソニックのオフタイムだけだったわけです。

 

まあ、相当マニアックな選択肢だとは思います。電車輪行は無理。職場か自宅に駐輪場がなく、かつ坂のやたら多いところを日々走る。そんなかなり限定されたユーザーだけが目にとまる自転車。

 

もしくは単に折り畳み&電動アシストのダブルコンボに惹かれたギミック好き親父たちか。僕はその両方に当てはまるから、まさに絶好のターゲットですわな。

 

ダブルコンボだけあって、オフタイムは高かった。12万円。

 

まあブロンプトンを買うことを考えれば安いし、そもそも電動アシスト自転車って大体そのくらいする。うちで大活躍している電動ママチャリはもっと高かった。でも続くかわからない通勤のために12万円は腰が引ける。

 

そんなことを考えながら家電量販店に行った。置いてない。まあそれもそうか、とウロウロしていると親切な店員さんが声をかけてくれた。僕は基本的に店員運がかなりいい。店員がつい親切にしたくなる顔だと勝手に思ってる。

 

「いやあ、かくかくしかじかでオフタイムを探していて」「ああ、オフタイムですね〜(とパナソニックのカタログをペラペラ)」「そうそうそれそれ、それがオフタイム」「そうですねー、オフタイムですねー」

 

と会話を繰り広げた結果、うちにはないんですけど、、、とハンディターミナルを取り出して、「近くの店舗だと黄色を置いているところがあるようですねー」

 

黄色か、、、。買うなら黒か白かな、となんとなく考えていた。とはいえ実物に触らずに買うのは怖い。色違いでもとりあえず見物しよう。

 

ということで電車を乗り継いで15分ほど。あった、ありましたよ。黄色。色はちょっと軽いが作りはしっかりしていそう。ママチャリ、もしくは安い自転車しか乗ったことがない僕の目からすれば、部品はどれも高級そうに見える。

 

よしっ!と店員さんに声をかけて、黒購入。判断早急。10日後に自宅到着。

 

それ以来、基本的にはオフタイムで通勤しています。

 

 

さて、ここからはオフタイムの購入を検討している人向けの文章。では、オフタイムレビュー!

 

まず、ネットのそこかしこで言われている、折り畳み時にペダルとフレームが干渉して傷がついてしまいかねない件。

 

これね、買ってみるとすごくよくわかる。ああ、こういうことかって。

 

写真入れるのが面倒なので文章で説明すると、オフタイムのマニュアルには、折り畳むときには、右ペダルが後ろ、左ペダルが前に来るようにしてください、と書いてあるのです。

 

で、左ペダルの上を通過するように、前輪が左に折り畳まれることを想定している。そこまではまあよい。

 

ところが、その後にちょっと車体の傾きを変えただけで、左ペダルが上に上がってきちゃうんですね。

 

自転車のペダルって、基本的には漕ぐのとは逆回転には空回転して簡単に動くようになっていますよね。だから左ペダルの場合、簡単に上に上がってきちゃうんですよ、マジで。

 

それでなにが起こるか。折り畳んだフレームの外側に左ペダルが上がってきてしまって、フレームを展開できなくなってしまうのです。

 

これ、すごく困る。なんとかして左ペダルを動かさないといけないのだけど、漕ぐほうにはペダルは簡単には回らない。空回転側には折り畳まれたフレームがあるからこれ以上回せない。

 

その結果、無理やりペダルを回しながら無理やりフレームを引っ張り出すしかない。そりゃ当然傷もつくよね〜。僕は購入前にこの話を聞いていたけど、知らない人は絶対困ったことになると思う。

 

これ、もちろん設計上の問題ではあるんだけど、マニュアルが間違っている気がしてならない。

 

左ペダルは前ではなく、後ろに来るべきなんです。で、購入時についてくるケーブルロックを使って、左ペダルと後輪を固定するフレームをつないじゃう。

 

こうすることでペダルがこれ以上回らないようにした上で、前輪を折り畳むのがよりよい手順。もしかしたら僕が気づいていない問題があるのかもしれないけど、今のところ大丈夫。

 

もうひとつ、これも購入前に知っていたことだけど、サドルがケツに痛い。もしかしたら僕のお尻だけの問題かもしれないけど、乗っているとすぐに痛くなってくる。

 

今は気合と根性で乗り切っているけど、サドルは遠からず交換する予感がしている。だって痛いんだもの、、、。

 

(、、、と書いたのが最初のレビュー。これは今も同じ。とにかくケツが痛い。なんでこんなサドルにしてしまったんだ、、、というレベルで痛い。

 

いざ交換となると、面倒でなかなか腰が上がらないのだけど、痔持ちの人は絶対に取り換えたほうがよいと思います。)

 

これもよく書かれていること。ギア比がよくない。MAX7段だけど、7段でも全然ぐいーんっていかない。常にシャカシャカシャカシャカか足を回している状態。

 

これに関しては、ほぼ定番のカスタマイズがある様子。「オフタイム カプレオ」で検索するといろいろ出てくるけど、要は9段にするらしい。

 

それなりの出費が必要そうなのですぐにどうこうはしないけど、将来的にはやりたいかも。

 

(、、、と書いたのが最初のレビュー。実際今もシャカシャカ足を回している。ただ、最近はこれでいいかも、と思うようになってきました。これ以上スピードが上がるとちょっと怖い。

 

小径タイヤの軽量自転車すべてに言えることだけど、道路との接地感が薄いから、下手にスピードを出すと本当に危ない。ママチャリならなんとも思わないような小さな段差でも冷や汗が流れることがある。)

 

バッテリーに関しては、電動アシストは普段オフにしていて、坂道だけ使うで十分。

 

ママチャリのほうは常にパワーモードだから一週間に2回ぐらい充電している気がするけど、オフタイムは2週間くらい大丈夫です。

 

(、、、と書いたのが最初のレビュー。これは今も気持ちは変わらない。漕ぎ出しの軽さがこの自転車のいいところで、20kgあるから重いかな、と思いきや全然そんなことがない。

 

坂道でもない限り、漕ぎ出しのアシストはまずいらないと思います。むしろアシストしちゃうと、ギアを全く変えず常に7段で走れてしまうので、楽しみが薄くなるかも)

 

最後にもう一つ。これは折りたたみ自転車全般に言えることですが、自転車にまたがるときに、いわゆるママチャリ的なまたがり方をしようとすると、トップチューブ(フレーム)の部分が微妙に高くて、足が引っかかり、自分の足の短さにうろたえることになります。

 

俺、足短いなあ、、、。

 

 

 

 

iPhone SEを買う

きっかけはiPhone6だった。だが、その前に僕のApple遍歴を少し語る。

 

いわゆるプロモデルでないApple製品は21世紀に入ってから大体なんとなく買ってきた。iMaciPodMac MiniiPadMacbook airApple watch、、。そういえばルーターApple製だ。

 

ただApple大好き!というほどでもなく、新製品が出るたびに絶対購入するわけでもない。これまでに買ったものはいずれも必要があったからで、唯一人柱気味に入手したのはApple watchくらい。実際のところmacのほうがwindowsより安いから買っていると感じており、正直なところmacよりwindowsの方が使いやすいと思って、、、、は、いないか。そんな感じ。

 
そんな僕ですが、iPhoneは初代からSモデルを飛ばしてずっと買ってきた。発表のときにはいつもドキドキして待っていた。僕、PDA好きだったから。PalmとかCLIEとかいう言葉に懐かしさを覚える方はどのくらいいるだろうか。僕はPDAが大好きだったのだ。
 
初代iPhoneが出た頃、まだ回線の問題もあったり、Webサイトもモバイル対応してなかったりでブラウジングはそこまで活発に利用されていなかったと思う。当時多くの人にとってのiPhoneの魅力は、携帯電話とiPodを一つにまとめられることにあった。 
 
一方僕にとってiPhonePDAの未来だった。だから、スケジュール管理とかテキストメモだとか、そういう機能ばかりが目についたし、Outlook連携が何より重要だった。まあ会社パソコンとつなぐことは許されなかったのだけど。
 
そんなわけで、僕はiPhoneの進化、というよりはiOSの進化を結構楽しみにしてきた。OSがバージョンアップするたびにいそいそと新機能を試して、なにか自分の日常に変化を起こせないかと考えてもみた。
 
今でもiPhoneは好きだ。ただiPhone6に切り替えたあたりから、どうもこれ以上の変化は望めないのではないかと感じるようになってきた。それにルックスも退化している。背面の線、なんなのあれ。
 
だからiPhone7の発表もあまり期待していなかった。Apple pay?却下。本番は2017年に登場すると言われるiPhone8のようだが、巷の噂からは外装の話しか聞こえてこない。
 
もうスマホは行くところまで行ったのかもしれない。そんな想いが頭をよぎり、毎月払う通信費が急に馬鹿馬鹿しく感じるようになってしまった。
 
いつもならキャリア(ソフトバンク)の二年縛りタイミングで最新のiPhoneにするところだが、格安simに切り替えることに決めた。端末も安いもので済ませようとしたが、カミさんが使っていたAndroidにはどうしても慣れなかった。しばらく思案した結果、iPhoneSEを購入することにした。元々ルックスで一番好きなのはiPhone5だ。小さな画面も数日で慣れるだろう(実際慣れた)。
 
ソフトバンクに電話をかけてナンバーポータビリティの依頼。いろいろマニュアルトークはいただいたが(契約更新日のギリギリまで待ってお掛け直しいただいたほうがお得ですよetc)、受付のお兄さんも引き止める気持ちゼロという雰囲気であっさり終了。 
 
次に銀座のAppleストアに行き、Apple的フレンドリーなかわいらしい女性店員さんにiPhoneSEを購入したいと告白する。当然フレンドリーに店員さんOK!ケアもつけて約6万。Androidにすれば半額以下のものをいくらでも選べる状態の中、6万の出費は覚悟がいるものだったが、格安simで一年で元が取れると割り切ることにした。ケアをつけたのは、できれば四年使おうと考えているからだ。二年ギリギリのところでバッテリーを交換してもう二年。その間に最新のiPhoneがほしくなることは、おそらくない。
 
しかし念のため、iPhone7も触ってみる。、、、あれ?格好いい?ちょっと待て、背面の線はどこなの?8までほぼ変化なしじゃなかったの?
 
正直ぐらついた。すごいぐらついた。フレンドリーな店員さんは、格安simなら二年で元が取れますよね〜Apple Payできますよね〜Apple watchと一緒にピピッと行けますよね〜第二世代からですけど〜的な視線を投げかけてくる!いやいやApple Payて。と駅の改札を妄想すること数秒。俺、もしかして格好いい?
 
いやいや待て待て。あのクラップなApple watch?いやだから第二世代からって言ってるじゃないですか〜みたいな脳内会話を繰り広げること数秒。7plusの価格を思い出して我に返った。
 
いや10万て。いくらなんでも高過ぎるだろ。中華ならアンダー一万ですわ、一万(そんなことはない)。そんなんだからAndroidに8割シェア持っていかれるんだよ日本に媚び売っている場合じゃねーんだよよし決めたもうApple製品は買わない二度と買わない「iPhoneSEください」。
 
念のため今まで使っていたiPhone6を下取りに出せないか確認。フレンドリーなお姉さん店員がフレンドリーな手つきでフレンドリーに確認してくれたがやはり無理だったもののそこは想定の範囲内。ディスプレイ割れていたからね。どうも世の中にはそんなiPhoneでも買い取ってくれるキトクなところもあるらしく、今度そこに足を運ぶつもり。
 
買ったその足で有楽町のビックカメラに行き、フリーテルと契約した。格安simに関しては事前にずいぶん調べたがネットの情報はアフィリエイトばかりでほとんど参考にならず、どれも大して変わらない、という結論に達した。フリーテルにしたのは、妻が仕事で使っているMot/phoneを公式にサポートしているからだ(実際はどこも大丈夫なようだが)。
 
契約は重量課金型。使いすぎても10GBでストッパーがかかる。自由に使えるならいくらでも使うが、自宅と職場でWifiにつなげられるので使わないと決めれば2GB程度で抑えられるだろう。

 

実際しばらく使ってみて、すこぶる調子がいい。まずiPhoneがサクサク動く。iPhoneSEは5の筐体に6Sのエンジンを積んでいるようなので、6より速くて当然なわけだが、ボディが小さくなった分、さらにパワーウェイトレシオが上がったような錯覚を起こす。そういえば僕はホットハッチが大好きなのだ。

 
そんなわけで僕のiPhoneとの蜜月は終わりを告げた。ありがとうiPhone。これからはセックス抜きの恋人として付き合っていこうね。
 
さて、ではスマホの次に何が来るのか。これには関しては僕はグラス型のデバイスだと確信している。昨今VRとかARと言われているあれだ。oculusとかホロレンズとか呼ばれているそれだ。ホロレンズについては試したことがあるが、あれがビジネスシーンの未来なのは間違いない。
 
ただ、その普及にはまだかかるだろう。ここから5年で行くとは思えない。10年でも微妙かも。20年?うん、それくらいかもしれない。20年と言われると結構先のようだが、window95がリリースされてからスマホオワタと(僕が)なるまでだと考えれば大した時間でもない。
 
PCからスマホへの間には、インターネットの普及というジャンプアップがあった。またその間にはPDAというデバイスがあった。スマホとグラスの間にも同じことが起きるだろうか。もしかしたら今のoculusやホロレンズがPDAのような運命を辿るのかもしれない。

 

それを見つけられた人間が、次のシーンに躍り出るのだろう。