フレッドペリーのポロシャツを買う
フレッドペリーのポロシャツというのは、モッズ時代から綿々と続くイギリスのファッションアイコン。英国音楽がお好きな方にはおなじみですな。
僕は90年代のブリティッシュ・ミュージックにどっぷりハマった世代で、フレッドペリーのことは、Blurのデーモン・アルバーンを通じて知った。というかフレッドペリーのことは知っていたけど、「ポロシャツ=おっさん臭い」と思っていたせいで眼中に入っていなかったのだ。
それが「デーモン・アルバーン格好いい→デーモンが着ている服なら何でも格好いい→(中略)→モッズまで英国カルチャーを遡る俺、格好いい」と自分目線で結びつけていったってわけ。
その(中略)にあたるのがフレッドペリーだけど、正直ポロシャツのクオリティとしてはだいぶラコステのほうが上だよなー、って若い頃は思っていた。まあ実際のところ両者には歴然とした価格差があって。
ここからは中年の昔語りとして、間違っていても多めに見てほしいのだが、今から二十年ほど前は、ラコステ=9800円、フレッドペリー=5800円。このぐらいのイメージだった気がする。ブランドの立ち位置も全然違って、ラコステ=おっさん、フレッドペリー=貧乏な大学生、みたいな雰囲気だったから、価格差もついて当然ではあるのだが。
かつて両方とも着た身としては、フレッドペリーは洗濯するとすぐに伸び伸びになっちゃう印象があって、「まあ確かにラコステの方がちゃんとしているよなあ、、、ワニがおっさん臭醸し出しているけどさ、、、」という思い出。
それから二十年。平成が終わり、令和が始まる記念すべき年にそれぞれのwebサイトを見ると、大体ラコステ=14000円、フレッドペリー=13000円。価格差はずいぶん縮まっている。となるとクオリティも似通ってきたのかな。フレッドペリーももう伸び伸びにならないのかな、、、なんて温かく見守る気分には全くならず。
ポロシャツに1万半ばって!!!!!!!!!!!!!!!
すみません、取り乱しました。この記事で言いたいことは上の一行に尽きるので、ここで読了しても全く問題ありません。
まあ、正直な話、なんとなく検索に引っかかりやすいかなあなんて欲を出して令和なんて書いちゃったけど、ポロシャツの価格相場がかなり上がっているのはずいぶん前から知ってた。というか、買って二年のフレッドペリーのポロシャツを、今まさにこのブロク書きながら着ているわけで。
実際のところ、フレッドペリーのポロシャツは、今も1万円を少し下回る価格で買うことができる。それでも二十年前の5800円に比べたらえらい違いだけどさ。ただ、ポロシャツで一万を超えてくるというのは、僕の中では神への冒涜に等しい行為というか。言うてもポロシャツでしょ??というか。とにかくオーバー1万円のポロシャツなんて、僕の中ではもはやポロシャツではない。フィル・ダニエルズだって、この状況を知ったら「フレッドペリーのポロシャツが1万円超え??ヒュー!ありえねーぜ!」と言うと思う。
とにかく。僕は40歳を過ぎてからふと思うところがあって、久々にフレッドペリーのポロシャツを買ってみた。ほんと、大学以来。
若い頃とは逆で、ラコステなら許せるけど、いい歳してフレッドペリーのあのマークを胸につけてカジュアルサマーに出社するのってどうなのって思っていて、社会人になってからフレッドペリーとはずいぶんご無沙汰になっていたのだった。
それが一体どうして?という話なんだけど、理由は簡単で、街で50歳過ぎのおじさんがフレッドペリーのポロシャツを見事に着こなしていたから。確かセントジェームスのボーダーのときにも同じようなことを書いた気がするけど、
僕の場合、「あ、これありなんだ」と思うのは街中で素敵なおじさまに出会ったとき。そうかあ、俺も着こなし次第でこんなふうになれるのか、、、と思うと途端にハードルが下がってくる。
願わくば僕のブログを読んで同じことを思ってくれる人がいたらとってもうれしいんだけど、、、、まあ厳しいよね、正直。
それはともかく、そんなわけでほぼ二十年ぶりにフレッドペリーのポロシャツに袖を通してみた印象としては、当たり前なのかもしれないが、ずいぶんよくなっている。かつてのあの伸び伸び感というか、作りの粗さみたいなのが全く見当たらない。
もちろん思い出補正もあるのだろうが、衣服はこの二十年で本当に進化したと思う。素材の問題なのか縫製の問題なのかはわからんけど。素材に関しては退化したという意見もあるので、製造工程のほうなんですかね?有識者の方。
胸のロゴもかつてのイメージよりは大分落ち着いたというか。ワニでも月桂樹でもどっちでもいいよな、ってもはや悟りの境地。
しかしそうなるとラコステとフレッドペリーの違いって、一体何なの?って話で。襟にボーダーが入っていたらフレッドペリー風??それくらいしかない。
僕はファッションの専門家ではないが、ブランドビジネスに携わってきた経験が長いので、ブランドから物語がなくなるのは致命的だということはわかっている。衣類全般のクオリティが上がっている現代において、ブランドの価値はそこに物語があるかどうかの一点だけ。
そんな目でフレッドペリーを見つめると、ちょっとこれから厳しいんじゃないかな、、、と思わないでもない。フレッドペリーもそれは意識しているようで、モッズパーカーの特集ページなんか用意していたりするのだけど、四万円超えですからね。
もう一度言うけど。四万円超えですからね。
話を元に戻すと、僕はフレッドペリーのポロシャツを今年になってからもう一枚入手した。プライベートではなく会社で使うもので、梅雨明けから稼働し始める予定。
本当は素肌で鹿の子編みの感触を味わいながら職場でPCをタタタターンとしたいところだけど、僕ももういいおっさんなので、そこはぐっと我慢してノースリーブのVネックTシャツを下に着る。おっさんには汗問題と乳首問題という致命的な二つの問題があって、もはや説明するまでもないので省略するけど、素肌にポロシャツは大変危険なのだ。
ランズエンドのXシャツとスラックスを買う
今から25年前、北関東の某男子高で、L.L.Beanがオシャレランキングのトップを飾るという異常事態が発生した。
仕掛け人は同級生の中野(仮名)。まあただL.L.Beanのダウンベストを着ていただけの話だ。
とにかく。それを機に、猫も杓子も、北関東の鼻水垂らした男子高校生も、どいつもこいつもL.L.Bean。といってもL.L.Beanの服を買う方法なんて皆わかってなかったので、「やっぱりL.L.Beanだよなー」と口角泡を飛ばしつつ、しかし中野以外は誰一人持っていないという、レイワには想像もできない日常がそこにはあった。
中野にしたって、どうせドキドキしながらお年玉握りしめて下北あたりの胡散臭い古着屋で買ったのだろうが、我が高イチのトレンドセッターであった彼の影響は凄まじいものがあり、同じく古着屋で入手したヨレヨレのネルシャツに赤のダウンベストを重ね、リーバイスの赤耳にアイリッシュセッターを合わせた中野が校内を闊歩すると、まるでモーゼの十戒のように行く手が二つに割れたのだった、、、、とか書くと「はいはい嘘松嘘松」とか言われるので、確かにそこまでではなかったのだけど。
というか、今思い返すと、「あなたこれからロッキー山脈までお散歩ですか?」という感じだったよね、中野って。
まあしかし、彼がオシャレさんだったのは間違いなく。きっと卒業後はスタイリストさんとかバイヤーさんとかになって華麗に芸能人さんたちと一緒に仕事なんかしつつ(スタイリストとバイヤーの大変さはよくわかっているので言葉の綾は勘弁してください、、、)。しかし一見軽そうに見えたと思うけどけど実はしっかり開業資金とか貯めていたんだよね、俺。みたいな感じであっさり独立して神戸あたりにオサレな古着屋を構えつつ、休日は山の手あたりに買った庭付きの一軒家でご自慢のアイリッシュセッターが泥で汚れるのも一向に構わずパンジーなんか育てて、娘(4歳)と、「ほら、 陽菜乃ちゃん、きれいだね」とか言葉を交わしているのかなあ、なんて夢想したりする。
、、、まあ中野の現在はわかっているわけだが。大学卒業後、司法試験に合格し、しばらくイソ弁として奮闘したあとに、業界の将来に見切りをつけて、現在は東京の中堅企業の法務部で働いているバツイチ中年。それが中野。
と、ここまで書いたら当然L.L.Beanの話でしょう?と思わせといてそうでないのが僕のクオリティ。僕のブログの愛読者ならよくご存知だと思うが、もう少しL.L.Beanの話をすると、L.L.Beanはアメリカにおけるカタログ通販の先駆けブランドで、今の世を生きる若者には想像もつかないだろうが、かつては電話やハガキで注文するというシステムだった、、、って今もそのシステムは生きているわけだが。
そして、アメリカにおけるカタログ通販の先駆けとして、もうひとつ有名なブランドがある。それが「ランズエンド(Lands' End)」。ようやくここからが本題。
僕は、このランズエンドというブランドが好きで、今までそこそこの額を投資してきた。といっても日本での知名度はそこまで高くないので簡単に説明すると、L.L.Beanがロッキー山脈なら、ランズエンドはウィスコンシン州あたりのサラリーマンのイメージ。「ウィスコンシン??知らねーよ」という人のために一応説明すると、アメリカ中西部の一番北にある州で、すぐ南にはシカゴを擁するイリノイ州がある。
僕がウィスコンシンの名前を出したのは、実際にランズエンドの本社がウィスコンシンにあるから。
つまり、ランズエンドの服は、シカゴで働くおじさん・おばさんのイメージで捉えてくれればほぼ間違いないと思う、、、ってシカゴを訪れたことのある人がこのブログの読者にどのくらいいるのかわからないが。
もちろん僕もシカゴに行ったことなんてない。
まあ、とにかく。細かい話はランズエンドのwebサイトを見てもらうとして、先ほど申し上げたように僕はこのブランドの衣類にそこそこの投資をしている。特にこの5年間。
つまり、ランズエンドというのは、最低でも30代後半からのブランド。少なくともここ日本では。というか、多分メイン層は50代とか、下手すりゃ60代じゃないかな。
僕がランズエンドを知ったのは、安価でそこそこ質のいいビジネスシャツを探していたところ、「ランズエンドのXシャツがいいぜ!!」という神の声が聞こえたから。
実際、これがなかなかよかった。価格帯は7000円前後。以前メーカーズシャツ鎌倉の記事を書いたことがあるが、
このとき鎌倉シャツを、セレオリとヨーカドーの間を埋める存在だと表現したことがある。ランズエンドのXシャツは、価格だけでいうと、セレオリと鎌倉シャツのさらに間を埋めるものということになる。
とはいえランズエンドはしょっちゅうセールをやっているし、なにかといえばオトクなクーポンを付けてくるから、位置づけとしては鎌倉シャツとほぼ同等だと考えればいいだろう。
つまり、「鎌倉シャツか、ランズエンドか、それが問題だ!!」というわけ、、って気張るほどの値段ではないから興味がある人は両方試してみればいいと思う。今どきアンダー1万円シャツのクオリティなんてそこまで差が出るはずもなく、要は自分の体にあっているかどうかだけだから。
ランズエンドのXシャツは見事に僕の体に合った。僕は身長と比較して首が太く、首に合わせてシャツのサイズを選ぶと、どうしても大きめになってしまう。
昨今のシャツブランドは、たとえ安価でも裄丈を細かく指定できるところが多く、袖が長すぎて困るということはほとんどないのだけど、身幅だけはどうしようもない。そこがつらいところなのだけど、ランズエンドのシャツは僕の体にきれいに合った。
これは身幅が狭いからというよりは、ランズエンドのご自慢の「立体Xシャツ」によるものなんだろう。日本人の体型に合わせて開発した、Yシャツを一歩リードしたXシャツ!ってどんな表現やねん!と思わないでもないが、要はシカゴ生まれの完全に日本企画商品。それがXシャツなのだ!!って本当のところはよく知らないけど。ただ、少なくとも本国サイトではXシャツという表現はされていないと思う。
僕はこのXシャツをきっかけにランズエンドの商品をちょこちょこ買うようになった。先ほど申し上げたようにターゲットは完全に50代。したがって、デザインやシルエットは完全におっさんのそれである。
しかしそれが今の僕にベストマッチ。40代なんだから背伸びして50代の服着ようぜ!って背伸びの使い方を間違えている気がしないでもないが、とにかくおっさんシルエットが今の気分なのだ。
Xシャツと並んでもう一つ定期的に買っているのがスラックス。特にコットンスラックス。チノパンも、センタープレスが入っているのも両方。
繰り返し言うがシルエットは完全におっさんである。インコテックスやPT01のようなイタリア系オシャレ親父美脚パンツとは次元が違う存在だということははっきり申し上げておきたい。
でもさ。。。
テパードばっちり入った美脚パンツってどんだけの人が着こなしているのって話で。世のオシャレ系ファッショナブル誌なんかだと、「どんな体型の人でもスタイルよく見せるインコテックス!!」なんて書かれようだけど、それはいくらなんでも言い過ぎ。やっぱり似合う体型は限られているわけで。
高い金出してイタリア系買ったけど、いまいちピンとこねーなー、という人はぜひ一度シカゴ系を試してみてほしい。確かに野暮ったいなあ、でもまあ、これでもいいかあ、と思うかもしれないから。
SEIKOの腕時計ブラックボーイ(SKX007)の38mm版であるSKX013を買う
SEIKO(セイコー)のダイバーズといえば、プロスペックスブランドのマリンマスターシリーズ。
特にSEIKOオリジナルの機構として評価が高いのが、いわゆる外胴プロテクターモデル。外胴というのは、簡単に言うと時計の周りを囲むカバー。ダイバー時計は逆回転防止ベゼルがついているのが一般的だが、その外側をさらに取り囲んでいるのだ。
といってもイメージがわきにくいかもしれませんね。こんな感じです。
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SEIKOの外胴モデルというと、まずSBBN025とSBBN035が欠かせない。この2モデルはクオーツ。「クオーツかよ!Gショックと変わらねーよ!!」と言うなかれ。男の道具として、あえてのクオーツなのだ。
機械式でなければ時計にあらずくらいの言われような高級時計界隈において、クオーツであることが購買意欲をそそる唯一のモデルかもしれない(といっても10万円代で買えるんですけどね)。
ちなみに外胴モデルは、海外でも通称Tunaとしてファンが非常に多い。ツナ缶みたいだからTuna。大雑把かよ!アメリカンかよ!と思わなくもないが、無骨な佇まいが外国人のハートを打ち抜く感じはなんとなくわかる。
繰り返しになるが、「ザ・男の仕事道具」。そのオリジナリティも含めて、SEIKOが世界に放ったスマッシュヒット。これが外胴、もっというとSBBN025とSBBN035なのです。
、、、こんな風に書いていくといつまでたっても本題にたどり着かないのですが、、、海外で異名がついているダイバーは他にも存在する。たとえば、Turtle(タートル)。要はウミガメですな。
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Turtleと呼ばれているモデルもいくつか存在するようだが、Turtleといえばやっぱりこれなのが、SRP777。ケースの形が楕円形なのが特徴で、この形がウミガメっぽいからTurtle。安易といえば安易だが、愛着の持てるいい名前だと思います。
とまあ、SEIKOダイバーズを紹介していくときりがないので、そろそろ本題に入ろうと思うが、その前にもう一つ、、、、(すいません)
僕個人は、ちょっとひねってSBDX001というすでに廃盤になっているモデルが昔から好きだった。ステンレスブレスのダイバーらしい機械式モデルだ。ただ、後継のSBDX017もいつのまにかディスコンになってしまった。
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Amazonだとちょっとしたプレミアム価格になっているようだ。おそらく後継モデルがそのうち出ると思うが、売上的に厳しかったのかもしれない。確かにとてもいい時計で、僕も何度も購入寸前までいったことがあるが、、、、。
ド直球なダイバーだけに、洋物とガチで戦わなければいけないのが、苦戦の原因ではないかと勝手に思っている。といってもアンダー20万で買えるので、ロレックスのサブマリナーなんかとは全然立ち位置が違うとは思うんですけどね。でも、僕もこれだけお金を出すなら、、、とついつい考えてしまって結局手が出なかった。仮にSEIKOに絞って購入しなくてはいけないのだとしても、結局外胴のSBBN025を購入するような気がする。
さて、長らくお待たせいたしました!
ようやく本題に入るわけですが、、、の前にさらに前置きしちゃいますが、、、SEIKOのダイバーズは、知名度は高いのに、日本国内では正規品として流通していないモデルがいくつかある。上で挙げたturtleことSRP777もその一つ。
SEIKO好きのジャパニーズなら、「turtle?はいはい、あれね」という感じなのだが、買おうとしたら逆輸入に頼る必要がある。
SEIKOはラインナップがあまりに膨大だからなのか、ダイバーズに限らずこういうモデルが結構あります。代表的なのはやはりSEIKO5でしょうか。機械式時計の入門版として、多くの人が一度は検討したことがあるはずのSEIKO5もやっぱり逆輸入。とはいえ、ビックカメラなんかに行けば普通に売っているから、正直逆輸入感はないわけだが。
そして、とうとうここで本題。turtleと同じくSEIKOの逆輸入モデルで、海外で愛称がつくほどファンが多く、入門用として最適な安価で機械式のダイバーズ。
それがSKX007。通称black boy(ブラックボーイ)と呼ばれるモデルなのだ!この名前を出すまでにえらいかかってしまった!!
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2万前後で買える自動巻きの本格ダイバーズ、しかもSEIKO謹製ということで、日本でも古くからファンの多いこの時計。ユーザーからは、「機械式ダイバーズは、boyに始まりboyに終わる」とか「まあ言ってみれば釣りにおけるフナみたいなもんですね」とか、物欲をくすぐりまくり!!
、、、ただね。
このブログはSEIKO社員に頼まれているわけではないので正直に言いますけど、そりゃ10万円クラスのダイバーズと比べたらチープですよ。だって2万円だもの!
そこに夢なんか見ない方がいい。2万円のものは2万円で利益が出せるコストで作られている。これは真実。そりゃ値段が上がれば上がるほど、ブランド代が乗っかっていくのがこの世の摂理なわけですが、とはいえ、10万円の時計と2万円の時計でコストが同じなんてことはない。
だから、思ったよりチープだったというコメントを時々見かけますけど、この時計はそこを評価するべきではなく。
繰り返しますが、SEIKOブランドの2万前後で買える自動巻きのダイバーズ、という時点でかなりすげー!boyの価値はそこにあるわけで。観賞用ではなく、もうこれでもかというくらいにガンガン使うべき。
位置付けはG-shockと同じ。しかしSEIKOだぜ!クオーツじゃないぜ!いざとなったらオーバーホールとかできちゃうぜ!というところに密かな喜びを感じる人間が持つべきものなのです。
つまり僕のことです!
とこのまま書き続けるといつ終わるか自分でも不安になってきたので、スペックの話に入るとケースサイズは42mm。大きい時計を見慣れた今の若者には問題ないだろう。自動巻き、デイト付き。
細かい話をすると、SKX007には日本製のSKX007Jとの外国製のSKX007Kが存在する。Kはかつて韓国を意味していたが、今はマレーシア製という情報を見つけたが、真偽のほどはわからない。amazonだと中国製などという記載もある。
もっと細かいことを言うと、Kモデルは、SKX007K2というものもあり、さらにSKX007KとSKX007K2の国内販売版(といってもカタログモデルではなく、量販店に卸すだけ)のSKX007KCとSKX007KDという型番もあるようだ。まあ、アンダー2万円の時計でそこまで気にする人はほとんどいないと思うので、大きくJとKに分かれているんだね、と思っておけばいいだろう。
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SKX007K
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JもKもほぼ同じ。唯一の違いはデイトのカレンダーで、Jは「英語-アラビア語」。Kは「英語-スペイン語」。工作精度も若干違いがあるという評価もあるが、写真で見るとさっぱりわからない。JとKでは実勢で数千円の価格差があるので、made in Japanのブランド力をどうとらえるかだけだと思う。
さて、冒頭この時計はブラックボーイと呼び名がついているとご説明しましたが、となれば当然他の色もあるわけで。
まずネイビーボーイ。型番はSKX009。
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ベゼルがツートーンになっているのがポイント。カラーリングを除けばブラックボーイと同じ。
そしてもう一つが同じ。オレンジボーイ。
写真を見ればこれ以上の説明はいらんですわな。
さて実はここから本当の本題、といいつつまとめなのだが。ブラックボーイはケース径を38mmに落とした、弟分が存在します。それが今回僕が買ったSKX013なのです。
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名称はブラックボーイのまま38mm。時計ショップのwebサイトには、SKX007のボーイズサイズと呼んでいるところもあるけれど、いくら腕時計が大型化したとはいえ、38mmがボーイズサイズという話もないだろう。立派な大人向けモデルである。
なぜ38mmを買ったか。まあ話せば長くもならないのだが、要は僕はあまり大きいサイズの腕時計が好きではない。妖怪ウォッチを見慣れた我々にはSKX007の42mmなんてもはや控えめサイズなのだが、せっかく38mmがあるのなら、そっちを買おう。そう思ったのだ。
実際装着してみると、僕にはやはりこっちがしっくりくる。腕周りは18cmくらいあるので、日本人としては別に細いわけでもないのだが、腕にしっかりと収まる感じが好みなのだと改めて実感する。
もう一つ、僕はイギリス人の腕時計好きYoutuberであるTGVさんがやっているUrban Gentryというチャンネルが好きでよく見ているのだが、彼がSKX013をお気に入りとして挙げていたというのも理由だったりする。まあ彼はSKX007のことも滅茶苦茶評価しているわけなんだけど。
小ネタとしては、38mmのほうは僕の知る限りJモデルはない。TGVさんに言わせると昔はあったらしいのだが。
ブラックボーイのベルトはブレスとウレタンと2種類あるのだが、ブレスのほうは安っぽいというのが枕詞のように使われている。確かに安っぽい。嫌いじゃないんだけど。
僕もブレスのほうを買ったんだけど、結局ウレタンに変えてしまった。そっちのほうがダイバーっぽいし。あとはNATOベルトに付け替えたりして遊んでいる。
ちなみにブラックボーイは、モッド、つまりカスタマイズのベースとして、とてもよく扱われている。特に海外では大人気。「Blackboy mod」などと検索すると山ほど出てくるのでぜひ見てほしい。
ただ、「じゃあ俺も買ってカスタマイズしちゃおうかなー」なんて思った方は要注意。38mmは買うべきではない。おとなしく42mmを購入してください。
外国のオンラインショップにはブラックボーイのmodパーツがたくさん売られているのだが、そのほぼすべてが42mm用なのだ。僕もここだけが心残りだったが、、、いざブラックボーイを買ったとして、本当にカスタマイズするのか?と言われるとしなそうだったので、38mmにした経緯がある。
ドーム型風防にだけはしたかったんだけどね、、、。
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ニューバランスのM1500 TNを買う。そして順調にNewblance沼へ、、、。
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ポロラルフローレンのUチップシューズを買う
ちょっとブログを最近書いてないなー。なんて思っていたら一年経っていた。まさに光陰矢の如し。
こうして何も世界に爪痕と残せないまま俺は/私は死んでいくんだ、と古代から現代に至るまでの99.999%の人が考えながら進化してきたってこの地球っていうやつはなかなかすごい。
復帰の一発目は何にしようか5分くらい散々迷って、今回はポロラルフローレンのUチップシューズにすることにした。去年の買い物だが、改めて僕に靴の哲学について考えさせられた逸品なのだ。
ご存知ない方はいい機会なのでぜひ知っておいてほしいのだが、世の中には靴に異常な愛情を注ぐ人間が一定数存在する。
彼らにとって靴は愛情を込めて育てるものである。つまり自分の子どもとなんら変わらない。ときに厳しく、ときに甘やかしながら、いつも自分のそばにくっついてくるかわいいあいつ。
雨が降ったら慌てて家まで連れて帰り、しっかりタオルで拭いてあげる。傷などできようものなら、もう大騒ぎ。栄養のことも考えながら最高級のクリームをぬってあげる。周りの人から褒められようなものなら、自分のことでもないのに鼻高々。一生自分が死ぬまで面倒を見てあげようと思っているけど、いつかお別れの日が来るのはわかっている。
ほら、子どもと同じでしょ?
というわけで、そんな奇特な変態たちの末席にちょこんと座らせていただいているこの僕ですが、ジョンロブとかエドワードグリーンとか、そんな雲上ブランドとは縁は一切ございません。日本男児ならリーガル。それ以外は一切認めない。あ、トリッカーズはいいよ。あと、なんのかんのとオールデンは履き心地がすばらしい!!
、、、ええと、なんの話だっけ。そうだ、ラルフローレンだ。
靴に詳しい方はご存知だと思うが、かのラルフローレン御大は靴が大好きで、ポロラルフローレンブランドで出している靴もなかなか気合が入っている。そこらのアパレルブランドが靴も一応ラインナップにいれとこかー、なんてのとは全然違う。ガチなのだ。
で、これも靴に詳しい方にはおなじみな話なのだが、ラルフローレンは靴の製造を一部リーガルに委託している。世界中の数あるシューズ専門ブランドの中からリーガルを選ぶなんてさすが御大わかってるー。とツンツン背中を突きたくなるのだが、僕はラルフローレンのUチップをリーガルのアウトレット店で買った。
その時はちょっと急いでいて、試着もかなり適当に、「あ、25.0っすよね。ならOKっす。俺25.0がジャストなんで。え?ジャストだと夕方きついと思うって?いや僕そんじょそこらのリーガルラバーじゃないんで。リーガルの靴ってメチャ硬いよねってことぐらい常識として理解しているんで。ポロラルフローレンでも同じっしょ?なんの問題もないっすよ」
って調子に乗って買った。そしていよいよ履きおろし。
足いてー。マジで。
僕も革靴履き始めてかれこれ四半世紀経つような人間だから、大抵の革靴は何ヶ月か履いていれば足にあってくることくらい知っている。リーガル(今回買ったのはポロラルフローレンだが)の靴は特に硬いのだが、しばらく我慢して履いていれば結局なじんでくるものなのだ。
しかし、今回のポロラルフローレンは難関だった。はじめ3ヶ月はずっと踵に絆創膏貼っといた。靴ずれマジひでー。
しかし今はというと、もう完全なジャストフィット。穴があったらすっぽり入りたいレベル。僕も含む世の中の靴マニアは、このジャストフィット感に恍惚を覚えてしまった人間たちである。
いやー、リーガルさん、いい仕事してるわー。と心から感服でございます。革の質とかね。そういうのはまあいいのよ。結局値段相応って話でしかないのだから。
でも、靴の作り込みは費用対効果で測れないものがある。リーガルはそのへんとてもしっかりしている。
相変わらずブランドの回し者っぽいが、とにかくポロラルフローレンのUチップは完璧な逸品でございます。